黄昏通信社跡地処分推進室

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入院 (8)

朝、管が抜ける。毎日胆汁(+胃液などなど、とにかく引いた液体)がどれぐらい袋に溜まってたかモニタしてたんだけど、充分減ったと言う判断らしく抜いてもらうことになった。管は鼻の入り口のところでがっちがちに留めてあるけどあとは胃まで垂れ下がってるだけなので、鼻のところのテープを剥がしたら引っ張って抜くだけである。入れてることに比べれば抜く瞬間の違和感は大したことなかった。
いろいろあったが、この日ようやく妻が見舞いに来ることができて、ひさしぶりの再会。うれしい。最後に会った時よりはかなり状態がよくなっていたので少し安心したようだった。ちょっと長い間しゃべる。妻はもっと早く救急に連絡できればとか(おれに)父に連絡させられなかったものかとかいろいろ悔やんでいたが、そんなことは無理だ。確かにちょっと大変ではあったけどこの程度で済んだのだし。
本を持ってきてくれる。宮崎駿の『本へのとびら』と、増崎英明×最相葉月『胎児のはなし』。
USB-LAN アダプタで無事にノートパソコンがインターネットに繋がった。これで 980 分 / 1000 円でネット接続ができる。これはテレビと同じ単価で、テレビカードを買ってきて「LAN」のボタンを押すと接続可能になり、もう一度押すと切れる、というかんじ。しかし高い……。
夜子供たちそれぞれに電話する。この日が娘の誕生日なのだ。まさかこんな形で離れて過ごすことになろうとは……。
談話室に小さな本棚があって、ちょっとだけ本とか漫画とかが置いてあるのだが、どういうわけか鉄鍋のジャンが 13 巻ぐらいまで置いてあった。美味しんぼでもクッキングパパでもなく鉄鍋のジャンというところに笑ってしまった。