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NFL 2020 -- Week 13

BYE はパンサーズ(4-8)とバッカニアーズ(7-5)。これで全チーム消化したはず。
いろいろあって、サーズデイナイトフットボールは無し。

New Orleans Saints (10-2) @ Atlanta Falcons (4-8)

セインツが九連勝で 10-2 として、ベアーズが敗れたためプレイオフ進出が決まった(なんでベアーズが関係あったのかはよくわからない、単に星が並ぶとベアーズが上に来るのか?)。この日もテイサム・ヒルが投げたが、27/37-232yds-2TD-0INT と上々のスタッツで試合を作った。タッチダウンパスを決めたのは BYU 時代の 2016 年以来とのこと。ランも 14 回 83 ヤードと絶好調。
ファルコンズは少し上り調子なので行けるかと思ったけど及ばず。ライアンは 19/39 で五割行ってなくて、それだときついよな。ガーリーも 8att-16yds と完全に消えていて、オフェンスが回っていない。

最終スコア:NO 21-16 ATL

Cleveland Browns (9-3) @ Tennessee Titans (8-4)

最初の方だけ見た(17-0 ぐらいまで)。
ブラウンズ、このところなんか微妙にしょっぱい試合で勝ってたけど、これは快勝。序盤から 17-0 とリードして、そのあとも得点を重ねて前半 38-7 で折り返す。後半失速して反撃され、最後オンサイドキック蹴られるところまで行ったもののそのまま逃げ切り。メイフィールドも今季初めて 300 ヤード超え、4タッチダウンということでよかったんじゃないでしょうか。2002 年以来のプレイオフ進出が現実味を帯びてきた。
タイタンズは最初のドライブでギャンブル失敗、次のドライブでファンブルロストと続けて攻撃権を失い、そこで一気に 17 点のビハインドになってしまったのが最後まで響いた。ヘンリーも 15att-60yds と凡庸で、タネヒルが 389 ヤードとかめちゃくちゃ投げたが流石に届かなかった。

最終スコア:CLE 41-35 TEN

Los Angeles Rams (8-4) @ Arizona Cardinals (6-6)

NFC 西の同地区対決。カーディナルズは連敗中で、ここはなんとしても勝ちたいところ。
そのカーディナルズが先制する。なにをどうするとこんなにがら空きになるんだというぐらいワイドオープンだった TE アーノルドへマレーが 59 ヤードのタッチダウンパスを決めて 7-0。返しのドライブはラムズが敵陣まで入りながらギャンブル失敗、となかなかいい展開。しかし流れはここまで。二回続けてカーディナルズはスリーアンドアウトに終わると、ラムズは返しのドライブでタッチダウンをあげて同点に追いつく。このあともカーディナルズはスリーアンドアウトが二回続き、ラムズに逆転を許してしまう。前半最後にようやくチャンスをつかんだが、48 ヤードのフィールドゴールをゴンザレスが決められずに 14-7 で折り返し。
後半はラムズが先に得点するのにカーディナルズがついていくが、カーディナルズが後半二本目のタッチダウンを返して 24-21 と追い上げたあと、直後のドライブでラムズがわりとあっさりタッチダウンを奪って 31-21 となったところでカーディナルズは切れてしまった印象があった。ラムズがさらにタッチダウンを追加し、カーディナルズも一本返したところで時間切れ。

最終スコア:LAR 38-28 ARI

New England Patriots (6-6) @ Los Angeles Chargers (3-9)

チャージャーズファンとしては悪夢のような試合。まあ 45-0 ですからね。いっそ諦めがつくと言い張ってもいいんですけどやっぱへこむわ。前半だけでフィールドゴールのミスが二本、リターンタッチダウンが二本(※一本は重複)。特に前半終了間際、21-0 からせめて3点だけでも詰めようという FG をブロックされてリターンタッチダウンというプレイは涙なしには見られなかった。後半はもう前のめりに行くしかなくて、インターセプト二本食らってからのギャンブル失敗三回でことごとく攻撃権を失い、ごらんの大差になってしまった。まあこんなこともある、といいたいところだけど、スペシャルチームの全体的なまずさは改善の余地があるかも。

最終スコア:NE 45-0 LAC

Philadelphia Eagles (3-8-1) @ Green Bay Packers (9-3)

パッカーズの圧勝。それはまあ驚くことでもないんだけど、イーグルズはとうとうウェンツをベンチしてルーキー QB のジェイレン・ハーツを出してきた。ウェンツは見限られるのか? そしてハーツがまた 5/12-109yds-1TD-1INT とかいうえれえ微妙なスタッツなんだよな。とはいえこのままウェンツで行っても未来はないという判断自体は普通にありうると思う。ウェンツがよかったのって、結局 2017 年だけなんだよね。

最終スコア:PHI 16-30 GB

Denver Broncos (4-8) @ Kansas City Chiefs (11-1)

AFC 西の同地区対決。ここまで一敗のチーフスと、先週は QB が全滅する失態を演じてプレイオフの目もほぼなくなっているブロンコズ。この両チームがいい試合をするから面白い。
ブロンコズのオープニングドライブはいい感じで敵陣に入りながらインターセプト。崩れたプレイでロックが無理にパスを投げてしまった、いささか不用意なプレイだった。しかし次の攻撃ではフィールドゴールを決めて先制すると、返しのチーフスの攻撃もレッドゾーンまで攻め込まれながらフィールドゴールにおさえる。パントを一本ずつ蹴ったあと、ブロンコズは次の攻撃で自陣からゴードンが中央を突破して 65 ヤード走るビッグゲイン。千載一遇のチャンスをロックから TE ティム・パトリックへの短いパスでものにして、ブロンコズが 10-3 とリードする。前半このあと二回のチーフスの攻撃をいずれもゴール前まで攻め込まれながらなんとかフィールドゴールでしのぎ、10-9 とブロンコズがリードして折り返した。
後半最初のチーフスの攻撃もブロンコズが自陣8ヤードまで迫られながらエンドゾーンを死守し、一旦はチーフスが 10-12 と逆転。返しのドライブ、そのディフェンスの頑張りにオフェンスが応える。左右にパスを散らしてディフェンスをゆさぶり、最後もエンドゾーン左隅へ絶妙な浮かせたパス。パトリックが倒れながらも両足を残し、16-12 と再びブロンコズがリードした。
しかしその次のチーフスの攻撃、ここでディフェンスがこの日最も悔やまれる反則を犯してしまう。自陣 20 ヤード地点でのオフサイドマホームズは黄色い旗を見て思い切りよく奥のケルシーへパスを投じる。これがぴったり通ってチーフスこの日唯一のタッチダウン。16-19 と、再びチーフスがリードを奪った。この後もブロンコズディフェンスはよく守り、チーフスの残り二回の攻撃をフィールドゴール一本に抑えたが、オフェンスはパント二本とインターセプトに終わった。
ブロンコズはディフェンスがとにかくよく守った。攻め入られるのは仕方ないと割り切り、タッチダウンだけは絶対に阻止する、という方針で挑んでほぼそれを完遂した。オフェンスも数少ないチャンスをよく得点に結びつけた……が、16 点で勝つのはさすがに難しい。冒頭の軽率なインターセプトが悔やまれる。
チーフスはブロンコスの術中にはまったが、それでもタッチダウンを一本もぎ取って勝利につなげたマホームズの勝負強さはさすがという他ない。これでプレイオフ進出が決まったが、もちろんこのチームの目標はそんなところにはないだろう。

最終スコア:DEN 16-22 KC

Buffalo Bills (9-3) @ San Francisco 49ers (5-7)

Covid-19 の蔓延に伴ってカリフォルニア州サンタクララ郡はイベントの開催にかなり厳しい制限をしくことになったようで、フォーティナイナーズは少なくとも三週間はホームゲームをリーヴァイズ・スタジアムで開催することができなくなってしまった。というわけでこの試合はアリゾナ州グレンデールのステイトファーム・スタジアム、すなわちカーディナルズの本拠地を間借りして行われた。
出だしが面白い展開だった。ビルズが先攻で、74 ヤード攻め込んで残り1ヤードまで行くが取りきれず、4回ダウンで攻守交代。返しのフォーティナイナーズはそこから実に 98 ヤード攻め返したが、なんとこちらも残り1ヤードが取りきれずに攻守交代。そして自陣1ヤードから攻撃を開始したビルズが最初のスナップでファンブルロスト。さすがに笑っちゃうだろこんなの!というわけでフォーティナイナーズがごっつぁんのタッチダウンで先制。
しかしビルズは立ち直るのが早かった。返しのドライブでアレンがロングパス二本を含む5プレイであっという間にタッチダウンを返すと、タッチダウンフィールドゴールと追加してあっという間に逆転して 17-7 で折り返し。後半もフォーティナイナーズインターセプト二本ともたつく中、アレンが順調にタッチダウンを二本追加して突き放し逃げ切り勝ち。
アレンは三年目で本当に毎年進境著しく、見ていても安心感というかなんとかしてくれる感が出てきた。一年目にはここまで来るとは思えなかったが、ビルズが環境を整えて腹をくくって育てた甲斐はあったというところ。フォーティナイナーズはやっぱりマレンズじゃきついかな。

最終スコア:BUF 34-24 SF

Dallas Cowboys (3-9) @ Baltimore Ravens (7-5)

レイヴンズが前週いろいろあったのでこれは火曜日(現地)に行われた。もはや毎日試合やってるような感じだ。
んでまあ順調にレイヴンズが勝ち、ではあったのだけど、カウボーイズは K ズアーラインの不振が響いた。序盤から中盤にかけてフィールドゴールを三回失敗していて、決まっていればもう少し競った展開になっていただろう。あと NFL のルールだと外した場合かなりいいフィールドポジションから相手の攻撃になっちゃうんだよね。

最終スコア:DAL 17-34 BAL

Other Games

LV(7-5) 31-28 NYJ(0-12):こんなにジェッツ的な負け方が可能だろうか。4Q に入って 24-13 という状況からタッチダウンを二本奪って 24-28 と逆転し、相手の渾身のドライブをゴール前9ヤード地点で止めて、あと 1:37 使い切るだけ(レイダーズのタイムアウトはふたつ)という状況から、スリーアンドアウトで攻撃権を渡し、残り 0:05 のラストプレイでブリッツ仕掛けて 46 ヤードのタッチダウンパスを決められて逆転負け。いくらなんでもひどすぎるだろう。レイダーズはかろうじて首の皮がつながったというところか。
IND(8-4) 26-20 HOU(4-8):前半 24-20、後半 2-0 という珍しい展開の試合。最後はテキサンズがゴール前2ヤードまで迫りもう逆転かと思われたがワトスンが低いスナップをファンブル、これをコルツのウォーカーがリカバーしていきなり試合が終わってしまった。これでコルツとタイタンズはまた並んだが、地区内対戦でタイタンズが上になる。コルツは Week 1 にジャグァーズに負けたのが痛い。
JAX(1-11) 24-[OT]-27 MIN(6-6):いやー危なかった。先制を許し、差を詰めたところでピック6でまた離され、それでも逆転したものの最後の最後に追いつかれてオーヴァータイムへ。それも先攻で決められずパント蹴って、返しの相手のインターセプトでなんとかもう一度チャンスを得て勝ち。ともあれ 6-6 なのでワンチャンプレイオフあるぜ。9-7 まで行ければというところ。
DET(5-7) 34-30 CHI(5-7):これよくわからない。ベアーズが 4Q 途中ぐらいまではずーっとリードしてて、いきなり逆転されて負けている。かろうじてまだベアーズが上だが、星が並んだ。
CIN(2-8-1) 7-19 MIA(8-4)ベンガルズ、失われたシーズンという感じでつらいな。この日はブランドン・アレンが先発。知らない……。2016 年ジャグァーズが六巡でドラフト、出場歴は昨季のブロンコズが初。11/19-153yds-1-1、で被サックが5。終盤怪我して二年目のライアン・フィンリーが投げた。オフェンスラインが未整備っぽいので誰が投げてもつらいだろうな。というわけでドルフィンズはほとんどごっつぁんの勝利。タンゴヴァイロアも本気出してきたようで 26/39-296yds-1TD-0INT となかなかのスタッツ。そのわりに 19 点は物足りないけど、これはチーム全体の問題かな。
NYG(5-7) 17-12 SEA(8-4):これはアップセット。ジャイアンツがシーホークスに勝つとは思わなかった。 投げたのはなんとコルト・マッコイ。スタッツ自体は 13/22-105yds-1-1 だったので凡庸もいいところなのだが。
WAS(5-7) 23-17 PIT(11-1):こっちはもっとアップセット。全勝のスティーラーズに土をつけたのはワシントンだった。アレックス・スミスが戻ってきてから少しずつチームは上がってきている印象だったが、ここまでとは。それも 14-0 と一方的にリードされてからの逆転勝ちですごいのひとこと。