黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

NFL 2020 -- Week 16

あと一週。本当にあっという間に終わってしまうな。

Minnesota Vikings (6-9) @ New Orleans Saints (11-4)

ヴァイキングズわずかな望みも潰える。まあ先々週先週と連敗した時点でほぼ目はなかったのだけど。
そして試合の方もけっこう悲惨な内容で、セインツ RB アルヴィン・カマラにタッチダウンランを6本決められる(リーグタイ記録とのこと)など守備が崩壊、264 ヤード走られ、大量失点で敗れた。つらいっすね。52 失点は 1963 年以来とのこと。
セインツはブリーズが復帰二戦目で、19/26-311yds-0TD-2INT というスタッツで若干微妙だけどブリーズ以外の選択肢もあり得ないだろう。とりあえず地区優勝は決まって、第1シードはむずかしそうなので、来週は少し力を抜いたりするのかもしれない。

最終スコア:MIN 33-52 NO

Tanpa Bay Buccaneers (10-5) @ Detroit Lions (5-10)

前半の途中まで見ていたのだけど、なんだか悲しくなってしまう展開だった。
ライオンズは最初の攻撃でスタフォードが足を傷めて退場してしまい戻らず、代わって出てきたチェイス・ダニエルはミッドフィールドまで進むことすらできない。それを尻目にブレイディは絶好調で、タッチダウンパスを次々に決めてリードを広げていく。1Q のうちにライオンズの選手の動きには諦めの色が滲み、もうこれはだめだな、という雰囲気になってしまうのだ。
案の定前半で 34-0、後半パントリターンタッチダウンで一本だけ返したものの、ライオンズのオフェンスは最後まで一点もとれなかった。バッカニアーズは後半は流したようで、それでもこの大差。ともあれバッカニアーズは 2007 シーズン以来のプレイオフ進出となった。どこまでやれるか。

最終スコア:TB 47-7 DET

Atlanta Falcons (4-11) @ Kansas City Chiefs (14-1)

見てません。
意外と言っては失礼だが、きわどい試合になったようで、残り2分を切ってからチーフスが逆転して、最後は残り9秒でファルコンズ K クーが 39 ヤードの同点フィールドゴールを外して負け、という展開だったらしい。
チーフスはこれで第1シードを決めた。来週も実質休みにできるのだが、出ようと思えば出ることもできて、その融通がありがたいということになりそう。

最終スコア:ATL 14-17 KC

New York Giants (5-10) @ Baltimore Ravens (10-5)

ここへきて調子を上げているレイヴンズ、この試合も快勝。これでプレイオフ圏内に戻れたので、次週ベンガルズに勝てば確定となる。まあ勝てそう、ではあるのだが、たしか一昨年このシチュエイションでベンガルズにやられてるよな……みたいなことは思わなくもない。明らかに調子を戻しているので、プレイオフに進めれば面白いチームなのは間違いない。
ジャイアンツはジョーンズが戻ってきたがまだ足の怪我が良くないようで、この日はほとんど走らなかった。それを見抜いたレイヴンズが後半ブリッツをかけまくってきたので被サック6とぼこぼこにされた。それでも最終週カウボーイズに勝ってワシントンが負ければジャイアンツが一番上に来る。まだチャンスはある。

最終スコア:NYG 13-27 BAL

Philadelphia Eagles (4-10-1) @ Dallas Cowboys (6-9)

カウボーイズが快勝。なんととうとうワシントンと並んでしまった。最終週にジャイアンツと対戦して、勝ってかつワシントンが負ければ(あるいは引き分ければ)地区優勝できる。イーグルズもここで勝ってればぎりぎりチャンスがあったらしいが、負けたので無くなった。

最終スコア:PHI 17-37 DAL

Los Angeles Rams (9-6) @ Seattle Seahawks (11-4)

ロースコアゲーム。シーホークスがこれを制して地区優勝を決めた。
前半はおたがいよく守ってフィールドゴール2本ずつの 6-6 で折り返し、後半最初のドライブでシーホークスが初めてのタッチダウンラムズもその返しに敵陣2ヤードの 1st&Goal まで行ったんだけどラン、ラン、スニーク、ランという単調なコールになってしまって取れず、そこが勝負の分かれ目ではあったか。ゴフを微妙に信じきれてない感じのコールになってしまったのも残念だったところ。
あと、後半ゴフがプレッシャーを受けながら投げた時、フォロースルーがディフェンスのヘルメットに当たってしまってかなり痛そうにしてたんだけど、終わって検査してみたら骨折だったらしい。たぶん痛み止めとか使いながら試合終了まで投げてたんだけど、ぶつけるのも最後まで投げちゃうのもありがちなやつではあり、とはいえラムズにとってはめちゃくちゃ痛い。

最終スコア:LAR 9-20 SEA

Tennessee Titans (10-5) @ Green Bay Packers (12-3)

サンデーナイトフットボールは吹雪の中での一戦。この時期のグリーンベイなんぞで試合するもんじゃねえなというのが正直なところ。
ということで地元のパッカーズの圧勝。WR ダヴァンテ・アダムズがスタッターとか普通にやってるのにまったくスリップしないのが印象的だった。どういう足してるんだよ。タイタンズは序盤まったく攻撃が機能せず、前半の最後にタテヒルの鮮やかな QB ドローでタッチダウンを返したのがほぼ唯一の見せ場となってしまった。
パッカーズはあと一勝で第1シードになる。タイタンズは地区優勝を決められなかったが、それでも依然有利(プレイオフについては下で詳しく書いた)。

最終スコア:TEN 14-40 GB

Buffalo Bills (12-3) @ New England Patriots (6-9)

マンデーナイトフットボールは完全な消化試合。
というわけで見てませんが、ビルズの圧勝だった様子。アレンが 320 ヤードでタッチダウン4本インターセプトなし、ブレイディかよというスタッツで文句なしの圧勝。最後はマット・バークリーが投げたみたい。ペイトリオッツニュートンが前半 5/10-34yds というスタッツでそもそもろくに投げさせてもらってすらいないし決まってもないし、んで後半の2ドライブ目からスティッドハムが出てきて 4/11-44yds。これどうすんだという感じですね。ドラフトでどうにかできるような順位でもないし、来年はまたどこかから QB トレードしてきてどうにかするのかなあ。

最終スコア:BUF 38-9 NE

Other Games

SF(6-9) 20-12 ARI(8-7)カーディナルズ痛い敗戦。C.J.ベザードにやられた……というか、ウィルソンに 183 ヤード走られていて、ディフェンス的にはそこが敗因かも。攻撃では逆にランが出せず(マレーが 75 ヤード走ったが全部で 120 ヤード)、タッチダウンひとつにとどまった。これで #4 に転落したので、最終週でベアーズを星で上回らなければならなくなった。
MIA(10-5) 26-25 LV(7-8):この試合、残り4分で同点からなんと4回リードチェンジがあったらしくてめちゃくちゃ面白かったに違いないんだけど見られなくて残念。最後はレイダーズが1点ビハインドの局面で残り1ヤードまで行きながらタッチダウンを選ばず、時間を喰うだけ喰ってからフィールドゴールを蹴ることを選んだが、結果的にはわずか 19 秒残った時間でドルフィンズに再逆転されて敗れたらしい。グルーデン HC は「まったく後悔していない」とのこと。
CHI(8-7) 41-17 JAX(1-14):ベアーズが勝ち、プレイオフ圏内に復帰。次週勝てば確定、負けてもカーディナルズが負けるとプレイオフに進む。ジャグァーズは来年のドラフト1位指名権を得た。
CLE(10-5) 16-23 NYJ(2-13):もしもし、ジェッツさん、なぜ勝ちますか? ほんとうにわけのわからないチームである。スタッツを見るにブラウンズのランがほとんど出ておらず、地上守備で主導権を握ったジェッツがちょいちょい得点をあげて逃げ切ったという感じみたいではある。ダーノルドのスタッツも 16/32 とかで大したことないんだよな。ともあれこれでジェッツの来年の指名権は2位に落ちた。ブラウンズは最終週にプレイオフ進出を賭けてスティーラーズと対戦することになった。
IND(10-5) 24-28 PIT(12-3)スティーラーズが大逆転勝ち。前半は 21-7 で完全にコルツのペースだったようだが、後半スティーラーズが3ドライブ連続でタッチダウンをあげて逆転した。これでスティーラーズはようやく地区優勝が決まった。コルツは地区優勝がなくなり、最終週にプレイオフ進出を賭ける。対戦相手は Week 1 に敗れているジャグァーズ。
CIN(4-10-1) 37-31 HOU(4-11):アップセット。けっこうガチの殴り合いでベンガルズが上回った。投げたのはブランドン・アレンテキサンズはもうなにもないシーズンなんだけど、それにしても悲惨。
DEN(5-10) 16-19 LAC(6-9)チャージャーズ、どうでもよくなってから接戦を制しまくっていて笑ってしまう。ハーバートはルーキーのタッチダウン数記録を塗り替えたとのこと。
CAR(5-10) 20-13 WAS(6-9):ワシントンはこの日もハスキンズが先発したが、インターセプト2本を含むターンオーバーを三回やらかして途中で下げられ、週明けには解雇された。終盤はハイニキーが投げて追い上げたが7点及ばず、地区優勝争いは最終週までもつれることになった。

Playoff Picture(w/o picture)

NFCパッカーズ(12-3)、セインツ(11-4)、シーホークス(11-4)が地区優勝で、バッカニアーズ(10-5)も確定した。東はワシントン(6-9)が未だ一位。ワイルドカードラムズ(9-6)、ベアーズ(8-7)が圏内に入って、カーディナルズ(8-7)が圏外に落ちた。最終週はラムズカーディナルズの直接対決なので、勝ったほうがプレイオフに進み、ラムズが負けたらベアーズ次第、カーディナルズが負けた場合は自動的にベアーズが上がる。#1 は「パッカーズシーホークスが 12-4」のときのみシーホークス、「パッカーズシーホークスとセインツが 12-4」ならセインツ、それ以外の場合はすべてパッカーズとなる。
AFC:チーフス(14-1;#1 確定)とビルズ(12-3)、そして苦しみながらもスティーラーズ(12-3)が地区優勝。あとはなんと 10-5 で5チームが並んだ。タイタンズ(10-5)、ドルフィンズ(10-5)、レイヴンズ(10-5)、ブラウンズ(10-5)、コルツ(10-5)で、この中で4チームが出られる。タイブレーカーは複雑だが、大雑把には上で並べた順番の通りで、コルツだけは自力進出がない。下の2チームは負けると厳しくなりそうだ。