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NFL 2020 -- Week 15

あと今週入れて三週! 早い!

Los Angeles Chargers (5-9) @ Las Vegas Raiders (7-7)

今シーズン最後のサーズデイナイトフットボールAFC 西の同地区対決。レイダーズはプレイオフへの望みをつなぐ大事な一戦になる。……のだが、なんと 1Q 途中にカーが股関節を負傷して退場、代わりに出てきたのがマーカス・マリオタ@ex-タイタンズである。きみここにいたのか! しかしマリオタが意外によく、おたがい競り合ったまま同点でオーヴァータイムへ。先攻のレイダーズがフィールドゴールを決めて勝ち越すが、裏の攻撃でハーバートが 53 ヤードのどロングパスを通してタッチダウンまで行って勝ち。これでレイダーズはほぼプレイオフの目がなくなった。チャージャーズは接戦に弱い弱いと言われていたがここへ来て消化試合でオーヴァータイム二連勝。これで少しでも苦手意識が払拭できるといいのだが。ハーバートは新人のタッチダウンパス数でリーグ記録に並んだそうです(27、現記録保持者はベイカーちゃん)。バロウ、タンゴヴァイロア、ハーバートと今年のルーキー QB たちは注目以上に活躍した印象はあるかな。

最終スコア:LAC 30-[OT]-27 LV

Tanpa Bay Buccaneers (9-5) @ Atlanta Falcons (4-10)

観てません。バッカニアーズが 0-17 から逆転勝ち。負けたファルコンズはチーム的にはシーズン序盤の状態に戻ってしまった印象だし、プレイヤーとしてならまたブレイディにやられたということになる。それにしてもどうしてここまでやられるかなー。バッカニアーズは 13 シーズンぶりのプレイオフが目の前だ。チームの陣容が整ってきていたのは確かだけど、やっぱりブレイディだよなあ。先週も書いたけど、「ペイトリオッツじゃないブレイディ」がプレイオフで見られるのはちょっと楽しみ。「ブレイディのいないペイトリオッツ」も見てみたかった気はするけど、ニュートンがすっとこすぎたね。

最終スコア:TB 31-27 ATL

Seattle Seahawks (10-4) @ Washington Football Team (6-8)

ワシントンはアレックス・スミスが怪我でドゥウェイン・ハスキンズが先発。シーホークスは前半は順調に点を取ったが後半失速し、ワシントンは逆に立ち上がり不調だったハスキンズが尻上がりに調子を上げて 4Q にタッチダウンを二本返したが、K ホプキンズが一本めで PAT を外してしまい、二本めのツーポイントも失敗して計 12 点しか返せなかった。14 点返せていれば3点差まで詰められていたはずで、それであれば最後のドライブで敵陣 23 ヤードまで進んでいるから同点フィールドゴールを蹴れていたかもしれない。少しもったいない敗戦だった。

最終スコア:SEA 20-15 WAS

Philadelphia Eagles (4-9-1) @ Arizona Cardinals (8-6)

観てません。
この日もイーグルズはハーツが先発。もはやウェンツで行く心算はない、というメッセージか。そうは言っても来年まで契約残ってるので放りだせるわけでもないんだけど。
カーディナルズが 1Q に 16 点あげて先制するも、イーグルズは 2Q にタッチダウンを三本奪って反撃、20-26 で折り返し。さらにイーグルズは 3Q にタッチダウンで同点に追いついたが、4Q にカーディナルズタッチダウンを追加して勝ち。イーグルズはこれでプレイオフは苦しくなったが、いまはハーツに経験を積ませる方が有意義と判断したのだろう(勝つための判断としてウェンツよりハーツを優先したのかもしれないが……)。カーディナルズワイルドカード #3 を死守。ポストシーズンでは通用しそうにないが、それでも出たいところだろう。

最終スコア:PHI 26-33 ARI

Kansas City Chiefs (13-1) @ New Orleans Saints (10-4)

チーフスが勝って 13-1 に。つえーなまったく。セインツはブリーズが戻ってきたが、特に 1Q はぼろぼろで、試合開始から六本だか八本だかパス不成功だった。多少は持ち直したものの最終的に 15/34-234yds-3TD-1INT で、まあいいとは到底言えない。それでも試合全体ではなんとか恰好をつけて序盤の 0-14 から最後1ポゼッション差まで詰めたがそこまでだった。まあプレイオフもテイサム・ヒルで行くかっつうとそれはねーなとしか言えないし、復帰のタイミングとしてはよかったのだろう。チーフスは 1st ラウンドバイまでマジック1になった。

最終スコア:KC 32-29 NO

Cleveland Browns (10-4) @ New York Giants (5-9)

ブラウンズ、あとひとつ!
サンデーナイトフットボール。ジョーンズが怪我で出られずコルト・マッコイ@ex-ブラウンズ(2010-2013)が前週に続いて先発したジャイアンツ。前半からフェイクフィールドゴール、レッドゾーンでのギャンブルと積極的にタッチダウンを狙うが実らず、結局フィールドゴールの三点だけで 13-3 で折り返し、後半もフィールドゴール一本に終わって完敗した。ブラウンズはメイフィールドが 27/32-297yds-2TD-0INT と素晴らしいスタッツで、その割には 20 点というのはけっこう物足りない。今季はさほどよくないスタッツで勝つ試合が多く、勝負強いとは言えるのかもしれないがチーム力には若干の疑問もある。
ともあれ、あとひとつ。あと二試合でひとつでも勝てば、それで決まる。次週の対戦相手はニューヨーク・ジェッツ(1-13)だ。
ジャイアンツは一歩後退し、とうとうダラス・カウボーイズに並ばれた。ワシントンまでは1ゲーム差。熱い戦いが続く。

最終スコア:CLE 20-6 NYG

Pittsburg Steelers (11-3) @ Cincinatti Bengals (3-10-1)

マンデーナイトフットボールはまさかのアップセット。ベンガルズディフェンスがスティーラーズを前半0点に抑えると、ターンオーバーをからめてじわじわと加点して 0-17 で折り返し。後半スティーラーズが多少は立ち直って差を詰めたが最後はベンガルズが突き放して今季3勝目。先発はライアン・フィンリーで、スタッツは 7/13-89yds-1TD-0INT(+10att-47yds)だから勝ちに値する仕事はできていない。ランと相手のターンオーバーに助けられたというところだろう。今のポジションはバロウのバックアップというまあ中々微妙なところで、なんにせよ先発できるのはチャンスなのだが、これだとポジションのオファーはないだろう。スティーラーズはだいぶチームの状態が落ちていて、特にオフェンスがかなりまずい。いろいろ不運が重なって実質的に BYE なしみたいな日程になってしまっているのがここへ来て効いているか。このあと全部負けてもプレイオフには進めるのだが、それまでにチームを立て直せるか。

最終スコア:PIT 17-27 CIN

Other Games

BUF(11-3) 48-19 DEN(5-9):ビルズが 25 年ぶりの地区優勝。これはしびれるね。ペイトリオッツが強かったというのはあるけど、それよりだいぶ前から勝ってなかったわけだから。アレンは本当に頼もしい QB になった。さて、ポストシーズン、どこまで行けるか。
CAR(4-10) 16-24 GB(11-3)パッカーズも地区優勝。しかしパンサーズ相手に意外と手こずったかな。ロジャーズは被サック5で 143 ヤード。
NE(6-8) 12-22 MIA(9-5)ドルフィンズペイトリオッツに引導を渡した。ペイトリオッツは実に 12 年ぶりにプレイオフを逃したことになるのだが、ブレイディが来てからはずっとプレイオフに出ているのだと思っていた。2002 年にジェッツ、2008 年にドルフィンズが地区優勝して、いずれもペイトリオッツは地区2位でプレイオフを逃している。2008 年は開幕戦でブレイディが膝をやられてシーズンアウト、その後マット・キャセルが投げてチームは 11-5 の好成績、にもかかわらずプレイオフを逃していて、ちょっとありえないツキのなさだ。ともあれドルフィンズはプレイオフ圏内に踏みとどまった。
DET(5-9) 25-46 TEN(10-4)タイタンズがライオンズを屠って十勝目。南地区はどっちも譲らないな。ゲーム差なしだからどっちに転んでもおかしくはなく、対戦相手もタイタンズパッカーズ、コルツはスティーラーズが残っているので楽ではない(残り一試合はそれぞれテキサンズとジャグァーズ)。ライオンズは毎年こんなやね。
JAX(1-13) 14-40 BAL(9-5):レイヴンズが勝ったけどライバルもことごとく勝ったので #4 のまま。これはなかなかつらいな。
CHI(7-7) 33-27 MIN(6-8)ヴァイキングズ、二週連続のプレイオフ争いの直接対決に連敗。うーん歯がゆい。1-5 スタートで、まあ今年は立て直しのシーズン……と思ってからの急上昇で 6-6 まで来て、でも結局そこから勝負どころで連敗というのは申し訳ないがカズンズ的というかジマー的というか、ではある。一応理論上可能性は残ってるらしいけど、まあおつかれさまでしたというところで。ベアーズはトラビスキーに戻ってから 2-1 でなんとかプレイオフの目を残している(現在 NFC#4)。
SF(5-9) 33-41 DAL(5-9):シーズン頭のダラス・カウボーイズが帰ってきたかのような馬鹿試合。最後 41 秒で七点ずつ取り合うところとか最高(もしくは最悪)である。しかしこれでも地区優勝の目があるのだから本当にひどい話だ。
HOU(4-10) 20-27 IND(10-4)テキサンズ、レギュラータイム終了直前にレッドゾーンまで攻め込みながらファンブルロストで負け。三週間前のリプレイみたいな展開。
NYJ(1-13) 23-20 LAR(9-5)ラムズは時々とんでもない取りこぼしをする印象があるが、今季はここでやってくれた。ジェッツはようやく今季初勝利。しかしドラ1が欲しいジェッツ、ここで勝っちゃうとは間が悪い。これでジャグァーズと星で並んだ。

Playoff Picture(w/o picture)

NFCパッカーズ(11-3)が地区優勝、セインツ(10-4)、シーホークス(10-4)は決定。東はワシントン(6-8)がまだ一位。ワイルドカードラムズ(9-5)、バッカニアーズ(9-5)、カーディナルズ(8-6)でここまでが圏内。あとベアーズ(7-7)、ヴァイキングズ(6-8)が理論上可能性のある組だが、現実的にはカーディナルズとベアーズの争いか。
AFC:チーフス(13-1)とビルズ(11-3)が地区優勝、スティーラーズ(11-3)が決定。南がタイタンズ(10-4)、ワイルドカードはコルツ(10-4)、ブラウンズ(10-4)、ドルフィンズ(9-5)、レイヴンズ(9-5)で、タイタンズを含めてここの5チームが全部勝った。すげーな。この中から1チーム落ちることになる。レイダーズは 7-7 に落ちて、まだ理論上可能性があるらしいがほぼ死亡。ペイトリオッツとブロンコズは正式に死んだ。