黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2020 -- Week 17

Atlanta Falcons (4-12) @ Tampa Bay Buccaneers (11-5)

見てません。
バッカニアーズは勝てば第5シード確定という微妙な位置だったのだけど、ファルコンズを振り切って勝ち。ブレイディは 20 年いたペイトリオッツを後にして 43 歳で移ってきた新天地でいきなりチームを 13 年ぶりのプレイオフに導いたのだから本当に大したものだと思う。初戦の相手はワシントン。
ファルコンズはこんな星で終わるほど弱くないはずだが、序盤に大逆転負けを何回かしてすっかりリズムを崩してしまった。とはいえライアンももう若くはなく、これだとさすがにドラフト巡もけっこう上の方になりそうで、さてどうするかというところ。

最終スコア:ATL 27-44 TB

Green Bay Packers (13-3) @ Chicago Bears (8-8)

パッカーズが快勝。とはいえ点差よりは差は小さい試合だった。というわけでパッカーズは第1シードを確保、1st ラウンドはバイとなる。
ベアーズはカーディナルズが敗れたため勝率五割ながらぎりぎりプレイオフに進むこととなった。守備は堅いのでどんな相手でもワンチャンありうるチームだが、とはいえオフェンスはトラビスキーでどこまでやれるかというところ。初戦の相手はセインツになる。

最終スコア:GB 35-16 CHI

Seattle Seahawks (12-4) @ San Francisco 49ers (6-10)

シーホークスが苦戦の末逆転勝ち。ただしパッカーズもセインツも勝ったので第3シードのまま、プレイオフ初戦はラムズと当たることになった。
フォーティナイナーズは怪我人に苦しめられたシーズンで、今季はどこのチームも大変だったけどひときわ割を喰ったチームだった印象はある。ただ、ガロポロの復帰を焦ってまた足の怪我を悪化させたのはまずかった。それでも6勝したのだからむしろ大したものとも思うけど、マレンズやベザードでは戦えないというのははっきりした。

最終スコア:SEA 26-23 SF

Arizona Cardinals (8-8) @ Los Angeles Rams (10-6)

NFC 西の同地区対決はプレイオフ最後のふたつの椅子を争う3チームのうち2チームの直接対決となった。ラムズは 9-6 なので勝てば文句なし。カーディナルズは 8-7 だが、これで勝てばラムズと並んで直対でスイープになるのでプレイオフに進める。残る1チームは 8-7 のベアーズで同日同時間にパッカーズと対戦、こちらは勝てばプレイオフ確定、負けた場合はラムズが勝てばプレイオフ進出、カーディナルズが勝つとシーズン終了となる。ラムズとベアーズがいずれも若干有利だが、カーディナルズも自力で抜けるチャンスがあるという状況だった。
というところでしかし、ラムズはゴフが先週の試合で右手親指を骨折していてこの日はアウト。プレッシャーを受けながら投げた時にフォロースルーをディフェンスのヘルメットにぶつけちゃったやつで、これは意外と大怪我になりやすい。先週は試合に戻って最後まで投げていたのだが終わってみたら折れていたという、まあありがちなやつだ。というわけで先発はバックアップのジョン・ウォルフォード、初先発がプレイオフのかかった一戦になるというシチュエイションだった。AAF で一年だけプレイしたことがあり、肩は強く足も速い、RPO の名手という触れこみらしい。
ところがカーディナルズも最初のドライブでマレーがサックされたときに右足首に乗られるような形で倒れ、ロッカールームに下がってしまう。急遽登場したのはクリス・ストレヴラー。こちらは CFL で二年プレイしてから今年カーディナルズ入りした(NFL 的には)ルーキーで、今年何回かは投げているが、ドライブを任されるのは初めてだった。
波乱の気配漂う中、ウォルフォードは最初のパスをいきなりインターセプトされてしまう。スラントで入ってくるレシーバーに対して投じたパスを中央寄りで見ていた LB にインターセプトされたもので、あるいは狙われていたか。カーディナルズは敵陣 30 ヤードからの攻撃をあっさりタッチダウンに持っていって、7-0 と先制する。
しかしそこからはウォルフォードのほうが安定していて、徐々に得点を返していく。ふれこみの通り足は速く、ちょっと前が空けば 10 ヤードぐらい軽く走ってしまう。狭いウインドウにパスを通すのは厳しそうだが、サイドライン際にはいいパスを投げられる。まずフィールドゴールを一本決めると、次の攻撃でも敵陣の奥深くまで攻め入り、あと1ヤードまで迫ったものの RB のファンブルロストでボールを失う。が、返しの攻撃でカーディナルズエンドゾーン内でホールディングを犯してセイフティ。7-5 という珍しい得点になった。そして前半終了間際、反撃の糸口をつかみたいカーディナルズだったが、ストレヴラーがディフェンスの動きを見てオフサイドと判断してフリープレイのつもりで投げた(のだと思われる)ロングパスが実際には旗が飛ばず、インターセプトリターンタッチダウンとされてしまう。結果的にはこれが極めて大きかった。7-12 で折り返し。
後半はラムズも決め手を欠いてフィールドゴールを二本追加するにとどまったが、カーディナルズもチャンスをつかめなかった。4Q に応急処置をしたマレーが戻ってきて長いパスを二本立て続けに決めた時には明らかに試合の雰囲気が変わり、奇跡の気配が一瞬だけ漂ったが、そのあと二連続でサックを喰らってフィールドゴールをブロックされた瞬間にその気配も消えてしまった。7-18 でラムズが逃げ切りプレイオフ進出を決め、カーディナルズはあと1勝に泣いた。これによって最後の椅子はベアーズ(結局負けて 8-8)に転がりこんだことになった。
正直凡戦ではあったが、お互い最大の山場にエース QB が不在という異常なシチュエイションで独特の雰囲気があって面白かった。ウォルフォードは最悪の出だしからよく立ち直って試合を作ったと思う。それに比べるとストレヴラーは試合を作るところまで行けず、マレーが戻ってきた一瞬も活かせず、負けるべくして負けたということにはなろうか。

最終スコア:ARI 7-18 LAR

Washington Football Team (7-9) @ Philadelphia Eagles (4-11-1)

サンデーナイトフットボールはプレイオフNFC 最後のひと枠がかかった一戦。イーグルズはこの日もジェイレン・ハーツ、ワシントンはアレックス・スミスが先発した。スミスはまだ足が万全ではなさそうで、この日はほとんど動けず。

最終スコア:WAS - PHI

Other Games

MIA(10-6) 26-56 BUF(13-3):今週何が起きたのか最もよくわからなかった試合。ビルズこれガチる必要あったのか? #2 でも #3 でもほとんど変わらない気がするのだけど。ともかくビルズはガチり、ドルフィンズをぼこぼこにしてプレイオフから蹴りだしてしまった。4年ぶりのプレイオフを逃したドルフィンズにしてみればいい迷惑だが、本気出さなくてもいいチームに負けるようではどのみちだめだったかもしれない。ビルズは同地区の対戦相手を全スイープしたとのことでまさに充実一途、この二三年のうちにスーパーボウルに手を伸ばしたいところだろう。
DAL(6-10) 19-23 NYG(6-10)ジャイアンツが勝ってプレイオフに望みをつなぐ(が、サンデーナイトで望みを断たれる)。まあ 6-10 ではいずれにしても文句は言えないというところか。カウボーイズは後半よく差を詰め、最後も7ヤード地点まで攻め込んだが最後はドルトンがインターセプトを喫して終了。プレスコットを失った後ドルトンも脳震盪で出られず、ディヌッチあたりが投げてた時期がつらすぎた。
MIN(7-9) 37-35 DET(5-11)ヴァイキングズが快勝。まあ消化試合ですけども。今季はディフェンスが劣化したのをオフェンスでカバーしきれなかった。それでも中盤連勝してプレイオフ戦線に再浮上したが、勝負どころから見事に三連敗して圏外に落ちた。このあたりの勝負弱さ、ジマー/カズンズではどうにもならないのかなあという感じもあって、ファンとしてはぐぬぬというところでもある。オフェンスはジェファーソンが思った以上にやったのと、ビービーもまあまあ、クックは怪我もあったけど期待通り、というところでそれなりに駒は揃ってきた。あとはディフェンスの成長待ちで、来季あたりはまたそこそこやれるぐらいには戻せるかもしれないとも思う。ライオンズは守備が崩壊したシーズンで、喪失ヤード、失点ともにフランチャイズワーストだったとのこと。
NYJ(2-14) 14-28 NE(7-9):ジェッツは元のチームに戻った模様。まあこの日勝っても負けてもドラフト2位は変わらないんだけど。ペイトリオッツにとってもほぼなにも得るものがない試合で、ニュートンがのびのび大活躍という感じだったようだ。ニュートンはどこまでいってもニュートンだな。というわけで 2008 年以来 12 年ぶりにプレイオフを逃したことになる。来年どうするのか、まあ楽しみではある。
PIT(12-4) 22-24 CLE(11-5):先週ようやく勝って今週を消化試合にすることのできたスティーラーズロスリスバーガーを含む中心選手を休ませ、そのスティーラーズにブラウンズがなんとか勝って 18 年ぶりのプレイオフ進出。これはめでたい。しかしシードの妙で次週もこの2チームが対戦する。
BAL(11-5) 38-3 CIN(3-12-1):レイヴンズが快勝。三年前の轍は踏まなかった(この時はほんとうに信じられない負け方をしてほとんど決まっていたプレイオフを逃した)。ラマー・ジャクソンは二年連続 1000 ヤードラッシュを達成した。これでプレイオフに入ったが、中盤失速したのに対して終盤明らかに調子を上げてプレイオフに臨めるので、これはそうとううるさそうだ。もともどディフェンスも強いチームだし、今度こそジャクソンの異能をプレイオフで発揮してほしいものと思う。そして相手は昨年ディヴィジョナルでまさかのアップセットを喫したタイタンズなのだ。
JAX(1-15) 14-28 IND(11-5):ジャグァーズは Week 1 に勝ってから 15 連敗でドラフト一位にたどり着いた。ここは QB を指名するしかないというところで、さて、誰に行くか。コルツは最後ビルズに助けられてぎりぎりのプレイオフ進出。そして初戦でそのビルズと対戦する。
TEN(11-5) 41-38 HOU(4-12)タイタンズは最後の最後に勝ち越して地区優勝。レイヴンズを迎え撃つことになった。テキサンズは悲惨なシーズンだった。
NO(12-4) 33-7 CAR(5-11):セインツが圧勝して第2シードを確保。ベアーズと対戦。
LAC(7-9) 38-21 KC(14-2):チーフスが主力を休ませて、チャージャーズのごっつぁん勝ち。7-9 というとそこそこやったみたいだが 3-9 から四連勝なので死体が暴れてた感じでもある。
LV(8-8) 32-31 DEN(5-11):これはプレイオフと関係ない試合。