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NFL 2021 -- Week 11

BYEはラムズ(7-3)とブロンコズ(5-5)。ラムズは渡りに船というか、ここ二週急に全くうまくいかなくなっているので立て直したいところ。ブロンコズは一応まだプレイオフ圏内なんだけど、あまり行けそうな感じはしない。

New England Patriots (7-4) @ Atlanta Falcons (4-6)

サーズデイナイトフットボール
ペイトリオッツがとうとう来た、という感じの試合。しかし完封はさすがに驚きで、ここ三試合合計で 13 点しか取られてないとのこと。ファルコンズは必死のオフェンスを展開したが後半にはライアンが二本、ジョッシュッローゼンが一本、そのあと投げたサードストリングスのフェリーペ・フランクスが一本、それぞれインターセプトを喫するなどぼろぼろ。
マック・ジョーンズは今季のルーキー QB では獲得ヤード、成功率、タッチダウン数いずれもトップとのことで、堂々たる戦いができている。というかまあ他のルーキーが苦戦してるので余計に目立つというのもあるが、まあこれだけやれていれば文句はあるまい。ブレイディ抜きのビル・ベリチックがいよいよ本領を出し始めたのは楽しみというほかない。

最終スコア:NE 25-0 ATL

Indianapolis Colts (6-5) @ Buffalo Bills (6-4)

コルツが試合を支配した。オープニングドライブからタッチダウンをあげると、返しのドライブではインターセプトを奪い、その返しのドライブもタッチダウンで一気に 14-0 とリードを広げる。ビルズは直後にタッチダウンを返して 14-7 と追い上げたが、コルツは FG を決めてリードをまた2ポゼッションに広げると、ビルズはキックオフリターンで KR マッケンジーが自ら転ぶような格好でファンブル。これをあっさりタッチダウンにされて 24-7 とリードを許して折り返す。
追い上げたいビルズだったが後半開始からもパント、FG 失敗と点を返せず、逆にコルツにはさらにタッチダウンを許して 31-7 とされてしまう。ほぼ絶望的なこの点差からアレンがインターセプトを喫して勝負あり。最後はアレンも引っ込めてトラビスキーが投げたようだ。トラビスキー、ここにいたんだな。3/5 で 1INT とかだったらしいですが。
いやー、コルツ普通に強いね。ウェンツは 11/20-106 ヤードとかで全然平凡なんだけど、RB ジョナサン・テイラーが 185 ヤードと大暴れ。それに加えてビルズのターンオーバーが四つではさすがに勝負にならないか。この勝利はもしプレイオフボーダーで直接争うようなことになれば大いに効いてくる。
ビルズはこれで地区内でもペイトリオッツに首位の座を譲ることとなった。そしてまだ今季は対戦がないので、このあとで二回激突することになる。それは普通に楽しみ。

最終スコア:IND 41-15 BUF

Washington Football Team (4-6) @ Carolina Panthers (5-6)

見てません。
ニュートンが古巣に戻って初先発、だったのだけど、ハイニキーにとっても実はカロライナはかつてのチーム。とはいえ 2018 シーズンの一年間だけだったのであまり思い入れはないらしい。それよりもワシントンの HC ロン・リヴェラの古巣、というほうが大きな意味を持つ試合だったのだろう。その試合でハイニキーはおそらく今季最良のパフォーマンスを見せた。16/22-206yds-3TD/0INT という完璧なスタッツ。
ニュートンもかなりいいスタッツだったが、最後3点ビハインドの逆転を目指すドライブで 4th&3 の更新に失敗、ワシントンの FG のあともう一度今度は6点ビハインドの逆転を目指すドライブがめぐってきたが今度も 4th&3 の更新に失敗、と肝腎なところで持ち前の勝負弱さを発揮したらしい。まあでも、もう数年パンサーズで投げて引退するならそれはそれで結構しあわせかもしれないな。

最終スコア:WAS 27-21 CAR

Arizona Cardinals (9-2) @ Seattle Seahawks (3-7)

見てません。
カーディナルズがコルト・マッコイで勝ち。マレー不在の三週間、マッコイで 2-1 で乗り切った。次週は BYE なので、BYE 明けにはマレーとホプキンズが戻ってこられそうとのこと。
シーホークスは 3-7 となった。ウィルソンが入団して以来で一番悪いのではないか。

最終スコア:ARI 23-13 SEA

Dallas Cowboys (7-3) @ Kansas City Chiefs (7-4)

見てません。両チームともタッチダウンパスなしのかなり渋いゲーム。チーフスは AFC 西の首位に浮上。

最終スコア:DAL 9-19 KC

Pittsburg Steelers (5-4-1) @ Los Angeles Chargers (6-4)

熱い殴り合い。
前半はチャージャーズのペースだった。オープニングドライブはスティーラーズに深く攻め込まれたものの FG でとどめ、返しのドライブではハーバートがすいすいと 3rd ダウンを更新してタッチダウン。その返しではスティーラーズの攻撃を自陣2ヤード地点で止めて無失点に抑え、そこから 98 ヤードのドライブをハーバートが完遂。3-14 とリードを広げる。このあとタッチダウンを返されるが、FG を追加して 10-17 として折り返し。
後半最初のドライブ、チャージャーズは 3rd&13 を作られるがハーバートが中央奥のキーナン・アレンにズドンとロングパスを通して更新すると、そこから3プレイであっという間にタッチダウン。リードを 10-24 に広げたが、ここから猛烈な点の取り合いになる。FG を一本ずつ決めあったあと、チャージャーズの攻撃はスリーアンドアウトでパント。このパントがカバーチームとリターンチームの反則でオフセットになると、蹴り直したパントがまともにブロックされて3ヤード地点でアウトオヴバウンズになる。スティーラーズは3ヤードからの攻撃でタッチダウンを奪って 20-27 と差を詰める。返しの攻撃、チャージャーズはハーバートが敵陣 47 ヤードの 3rd&5 でぽっかり空いた左サイドへスクランブル、そこから中央へ切れ上がってなんと 36 ヤードのゲイン。これをタッチダウンまでつなげて 20-34 とまた点差を広げた。
しかしスティーラーズも諦めない。ロスリスバーガーのパス一辺倒のコールでタッチダウンを返して 27-34 と差を詰めると、返しのドライブでハーバートがパスをディフレクトされてインターセプトを喫してしまう。スティーラーズが 11 ヤード地点からの攻撃を2プレイでタッチダウンにして、とうとう 34-34 の同点に追いついた。残りは 4:23。チャージャーズは勝ち越しを目指すドライブとなるが、自陣 34 ヤードの 4th&1 で果敢にギャンブルし、エクラーが止められて攻守交代となってしまう。スティーラーズは願ってもないチャンスを得たが、ここはチャージャーズディフェンスが踏ん張って 1st ダウンを取らせず、スティーラーズは 37-34 と三点勝ち越すにとどまった。
そして返しのチャージャーズのドライブ、自陣 47 ヤード地点での 1st ダウン、ハーバートはおそらくはカバレッジミスでがら空きになっていた左サイドの WR ウィリアムズを見つけてパスを投じる。これが簡単に通ると、ウィリアムズはサイドライン際をまっすぐ駆け上がり、ぎりぎり追いつきかけたセイフティをひらりと交わしてエンドゾーンへ。チャージャーズが 37-41 とふたたび逆転した。
まだ 2:09 とタイムアウトひとつあったのでスティーラーズには逆転の目は充分あったが、ここでチャージャーズディフェンス陣が素晴らしい仕事をする。1st ダウン、2nd ダウンとなんと連続のサック。3rd ダウンのパスも決まらず、最後は 4th&32 となってしまってはさすがになすすべがなかった。

最終スコア:PIT - LAC

New York Giants (3-7) @ Tampa Bay Buccaneers (7-3)

マンデーナイトフットボール。ちょっとしか見てません。
バッカニアーズが前半からリードしてそのまま勝ち。ジャイアンツは前半こそ7点ビハインドでついていったが後半は完封されてしまった。

最終スコア:NYG 10-30 TB

Other Games

DET(0-9-1) 10-13 CLE(6-5):ブラウンズが 2Q のタッチダウン二本でどうにか逃げ切り。メイフィールドはインターセプト二本喫するなどあまり内容は良くなかったようで、キャリアで初めて試合後のコメントを拒んだとか。ライオンズはゴフが負傷で出られず、四年目のティム・ボイルが初先発。タッチダウンなし、インターセプト二本とほろ苦いデビューとなった。ちなみにブラウンズ、6-5 でも AFC 北で最下位だったりする(1位でも 7-3 なのだが)。
GB(8-3) 31-34 MIN(5-5):うおお……! これはヴァイキングズファンには嬉しい勝利。パッカーズに勝つのはやっぱり特別なんだよな。ターンオーヴァーなし、両 QB がいずれも 300 ヤード超えのガチの空中戦で、これは見ていたら面白かっただろうと思われる(勝ったなら尚更)。まあたまにはこういうこともねえとな。
HOU(2-8) 22-13 TEN(8-3):これは大アップセット。シーズンのゆくえにはびたいち影響しないだろうが、こんなこともあんのね。タネヒルインターセプト四本喰らったらしくてそりゃ負けるわなと。テキサンズはタイロッド・テイラーが戻ってきて、スタッツはごく凡庸だったが試合は作ったようだ。そういう選手ではある。
BAL(7-3) 16-13 CHI(3-7):レイヴンズが苦しんで勝ち。ラマジャクはよくわからないが病気だったらしく、土曜日の飛行機から気分が悪くて日曜日も回復しなかったらしい。covid-19 やインフルエンザではない、とのこと。試合後には少し良くなっていたようだとのことで、大したことはなさそう。ベアーズは 3Q 途中にフィールズがけがで引っ込んでドルトンが出てきてからタッチダウンを二本あげて逆転したものの、再逆転されて残念ながら及ばず。
NO(5-5) 29-40 PHI(5-6):うーんこれは。セインツ、蟹を失ってからシーミアンを先発に置いて三連敗。これは最終兵器テイサム・ヒルを出すしかないんじゃね? イーグルズはランオフェンスが好調らしく、四試合連続 175 ヤード以上獲得、ここへ来て二連勝。強いのか弱いのかよくわからんな。
MIA(4-7) 24-17 NYJ(2-8):なんかにこにこしちゃうようなカードだけども、ドルフィンズが勝ってまさかの三連勝。やっぱり守りがいいようだ。ジェッツはフラッコが投げて、タッチダウン二本あげたが及ばず。
SF(5-5) 30-10 JAX(2-8):フロリダのドアマット、踏まれる。いやまあ珍しくもない。フォーティナイナーズは先週はラムズに快勝、今週はこの勝ちで 5-5。まだプレイオフあるかも。NFC は 5-5 あたりでめちゃくちゃ団子になっている。
CIN(6-4) 32-13 LV(5-5):地区違いとは言え同じカンファレンスで星が近い同士の直接対決はプレイオフ争いで大きな意味を持つ。BYE 明けのベンガルズが前半からリードして突き放して勝ち。バロウは 20/29-148 ヤードだからかなり保守的な仕事だったようだ。レイダーズは 5-2 から三連敗。序盤走って中盤から失速するのがここ数年のパターンだが、立て直せるか。