黄昏通信社跡地処分推進室

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巡礼:これが最後かも

トライに QMA2 が入ったようなので行ってみる。と、大々的なレイアウト変更がかかっていた。5階もすべてスロットのフロアになり、6階はなんとまるまる1フロアドスター*1! タワー3台にサテライト12台で、ドスター以外の台はひとつもなし。ある意味かえって恥ずかしくないかも、という凄いフロアになっていた。シューティングゲームレトロゲームはまとめて7階に追いやられて小さくなっていた。店員さんが余ったブラストシティ*2を次々に運び出していた。
レトロゲームブームなんてものはあったとしてもとっくに終わっているし、このところの方針を見ていてもこの日が来るのはわかっていた。最近はお金も落としていなかったし、残念だと言うのもおこがましいだろう。それでも秋葉原のゲーセンでは一番好きだったし、時々は足を運ぶようにしていた。それももういい、ってことだろう。
初めて此処に来た時のことは忘れない。4フロアを埋め尽くすレトロゲームに、天国ってこんなかもと本気で一瞬思った。それ以来色々なゲームを遊んだ。昔やってた懐かしいゲーム、名前は知ってたけどやったことのなかった名作、少し遊んだだけで姿を消してしまったのが心残りだったゲーム。1年半リクエストを重ねて『ミュータントナイト』を入れてもらったのもいい思い出だ。その節は有難うございました。
限定された技術で、プリミティヴなアイデアを基に作られた数々のゲームたちが、筐体で往時のように稼動している姿に実際に触れることができたこと。それはアーケードゲームっていう下位文化の歴史を知る上で、なににも代え難いことだった。そんな意図があってやっていたことではないだろうけど。リクエストに応えて基盤を毎月入れ替えるという、信じられないほど面倒な作業を毎月続けていたことに象徴されるように、運営側もレトロゲームが大好きだった、ただそれだけのことだろう。そんなところに通えたことを、おれは結構運がよかったと思う。
まあなくなったわけじゃないし、QMA2 も入ったのでこれからもちょくちょく行くとは思うんだけどね。

*1:ドスター『アイドルマスター』の略称としていちご氏が提唱している。ブレイクの予感がするので弊社では先取りして採用。

*2:ブラストシティセガビデオゲーム用汎用筐体。