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レーティング仮説:「リーグ内リーグ」と「かわいがり」について

全然やってないけど書いてみるの術。
アンサーアンサーでは御存知の通りプレイヤーが SS〜Cの5つのリーグに分けられ、同じリーグのプレイヤーと対戦するシステムになっている。最上位が SS リーグで、ここは低段位のプレイヤーから全国王者までのプレイヤーが所属しており、最上位でありながらおそらく実力の開きはもっとも大きいリーグである。
そのためもあろうが、SS リーグに所属するプレイヤーの間では、前々から「リーグ内リーグ」の存在が噂されていた。数戦続けてプロアンサーやリーグマスターばかりと当たったり、数ゲーム不振が続いた後は低段位や残留トライアルにばかり当たったり、ということが体感的に起きやすい気がする、というものだ。SS リーグ内でも細かく「組」が分かれていて、数戦から十戦程度の比較的短いスパンでその組が上下しているのではないか……というのがリーグ内リーグ仮説だ。
個人的にはあまりこの説を真剣に考えたことが無かった。おれは結構対戦相手をメモっているのだけど、それほど偏っているとも思えなかったからだ。まあ SS リーグで勝ったり負けたり、しかも形式毎の得意不得意が激しく、勝率が相手よりも形式の引きに依存しがち……というこの手のデータを取るのに一番向いてない成績を残しているのでサンプルとしてどうなんだ、というところはあるのだが、ともあれ偶然の範疇じゃないのかなあ、とぐらいに思っていた。
もうひとつ、プレイヤーの間でちょっと噂になっていたのが「かわいがり」というマッチングだ。Sリーグから SS リーグに上がった初戦は、何故か厳しい相手に当たることが多いという。これも最初は特に信じなかった。この手のことは一度言われ始めると気になるものだから報告例は増えるものだ。しかしそれにしても根強くささやかれているので、だんだん少し偏りはあるのかも知れないな、と思うようになっていった。そして自分の2枚目のカードが SS に上がったとき、やはり「かわいがり」と呼んでも恥ずかしくないようなマッチングがなされた。
ここまでお読みの方はもうお気付きだろうが、少し経ってからおれはようやくはたと気がついた。このふたつの仮説は同じシステムの存在を示唆しているのだと。
こんなシステムを考えよう。プレイヤーごとにレートをつける。勝てば上がり、負ければ下がる数値だ。マッチングの際には可能なら近いレート同士の者を当てる。ただしそれほど積極的には当てない。同時に8人集まった時にレートの高い方4人と低い方4人に分ける、という程度。4人しか揃わなければレートの如何によらずマッチングしてしまう。そして、レートはそのプレイヤーの所属リーグが上下しても変わらない。
こうすると、ぼんやりとリーグ内リーグ的なものができる。あくまでぼんやりと。レートが離れているプレイヤーと当たる可能性はある。どころか、レートが離れているプレイヤーたちに囲まれる可能性もある。
そして同時に、「かわいがり」が発生する素地ができる。Sリーグの上位陣相手に勝ち上がってきた人は、SS リーグの初戦で SS の上位陣と当てられることになるわけだ。多少酷なシステムではあるが、リーグが上がったことを実感できるのはある意味このゲームの楽しみでもあるだろう。
S以下のリーグにおいてはもっと意義が大きい。サブカや遅れてきた実力者にとってS以下は通過点にすぎない。ならば、通過する側にとってもされる側にとっても、そのリーグの上位陣とマッチングした方がなんぼかは面白くなろうというものだ。もちろん、ひとつ下のリーグで勝ち負けを重ねながらこつこつエムブレムを増やして上がってきたプレイヤーはそこまでレートが高くない筈だから、昇級してもそれなりの相手と当たることになる。
このシステムだと降級した時もレートが低いままだが、これはこれで降級→降級を妨げることにもつながるし、プレイヤーのモティヴェイション面を考えても悪くないと思う。
もちろんこれも仮説というか妄想だし、検証のしようもないのだが、別々に言われていることふたつがつながるアイデアを思いついてちょっと面白かったので書いてみた。実際どうなのかは知りたいことは知りたいけど、本質的にはどっちでもいいです。