黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

明け方、妻がおなかが痛いという。もうそろそろ1時間近く微妙な痛みが続いているとのこと。(妻が)病院に連絡したところ「すぐ来られるようにしておいてほしい」との指示だったため、申し訳ないが義母に来てもらうことに。息子は熟睡。義母が来る頃にも痛みは続いていて、もう一度連絡した後義母に息子を任せてふたりでタクシーに乗る。道路はがらがら。薄明が始まりかけている。東京タワーが橙色に輝いている。
病院に着き、早速内診のあとモニタをつけて様子を見る。痛みは少しはっきりしてきたそうで、おなかの張りを計測する装置もそれなりの数値をたたき出している。このまま入院になるとのことなので、入院同意書やら診察券やら保険証やらを持って時間外受付に行き、手続きを済ませる。いったん陣痛室に戻り、コンビニまで行って食べ物や飲み物を買い込む。眠い。戻ってから半分は椅子、半分は妻のベッドのはじっこ、みたいな体勢でちょっと眠ったりする。
ところがどうも陣痛らしいある程度波のある痛みになってこないらしい。助産師さんが何度も来て、様子を聞いたりモニタをみたり診察したりしてくれて、フロアの中を歩いてみたり1階の売店まで下りてみたりする。そうこうしているうちに昼を過ぎてしまい、妻には病院食が出て、おれは1階の食堂に食べに行く。
午後にいたってもそれほど状況に変化はなく、おれは中の椅子で寝たり外のソファで寝たりしていたのだが、最終的には医師さんとも相談して、まあいつまた始まるかわからないけど一旦帰ったほうがよろしかろうということになる。この時点でもう夕刻と言っていい時間になっていた。入院荷物は置いていっていいというので、ありがたく置かせてもらい、とりあえずは退院ということになった。