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先日ひょんなことからブラーの「On Your Own」の PV を見たのだが、映像を見て初めてこの曲がヒップホップ的なものを志向しているのだということに気がついた。我ながらなんと鈍いことか、とも思うが多分おれ以外にも気付いてない奴たくさん居るだろうとも思う。よく言えばデイモンのポップセンスがそれを呑み込んでいるということなのだろうし、わるく言えば単純に全然ヒップホップっぽくない。キャップを被って動きだけは滑らかに手を振り回すデイモンの姿を見るに後者と考える方が妥当そうだが、しかしそれはそれとしてこの曲あらためて聞くとなんか妙な魅力がある。薄暗い土地のダルなライム、とでもいうか、なにか確かにブラーにしか出せない味を持っているのだ。
この曲が入ってるアルバム(『Blur』)自体は結構な回数聴いていて曲自体もぼんやりとは憶えていたのだが、正直ポジティヴな評価をしたことは一度もなかった。それがたった1回 PV を見ただけでここまで印象が変わった。それも、PV そのものに対する感想は「あいたたたた」ぐらいの感じだったのに。それはかなり奇妙なことに思えるし、とても面白いことにも思えるのだけど、あまり一般的な話ではないだろう。そしてこれを書いてこの面白さがどれほど伝わるものかちょっとわからない。
Blur -- On Your Own : YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=kQVIIWq9gIQ
アレックスがあまりにもなんにもしてないのがちょっとおもろい。