どんどん書くぜー。
Kansas City Chiefs (3-0) @ Philadelphia Eagles (1-2)
カンザスシティにアレックス・スミスあり!
Week 3 のサーズデイナイトはチーフスヘッドコーチのアンディ・リードにとって 14 年間指揮をふるった古巣の本拠地へ乗り込んで行っての一戦となった。試合前には電光掲示板に「ありがとうアンディ・リード」の文字が出ていたりして、解雇したりとは言え悪い関係ではないのだなというところがうかがえる。
試合はチーフスがいいキックオフリターンで好位置から攻撃を開始しながらスリーアンドアウト、仕方なくパントを蹴ったらリターナーが2ヤード地点辺りでファンブルしてターンオーバー、絶好の先制機を迎えながら結局タッチダウンは取れなくてフィールドゴールで3点先攻というぐだぐだな展開。イーグルズは返しのドライブでヴィックがインターセプトリターンタッチダウンを献上してしまい、あっという間に 10-0 となる。
イーグルズはところどころで目の覚めるような攻撃を見せるのだが、全体的には前2週よりもテンポが落ちて平凡な攻撃に終始した印象だった。1Q に奪ったタッチダウンの後ではトリッキーなフォーメイションから2ポイントを狙いに行くも失敗。ヴィックやマッコイがビッグゲインを見せたり、成功率は低い割にロングパスがポンと決まったり、見ていて面白くはあるのだけど中々結果にはつながらない。
一方チーフスもオフェンスはお世辞にも順調とは言えず、アレックス・スミスも毎度ながらかなり苦しい組み立てを強いられる。この日はエイヴリーがかなり捕ってくれたのだけど、2番手レシーバーがジャマール・チャールズになってしまっている。ただでさえランでも使いまくってるチャールズにパスでもボールが集まってしまうのは流石にシーズンを考えるとよくはなかろう。それでも 4Q にはオフェンス唯一のタッチダウンをあげて、あとはライアン・サカップがフィールドゴールをもう3本追加し、26-16 でチーフスの勝ち。つまり最初のイーグルズのミスふたつでついた 10 点差が最後まで詰まらなかったことになる。とはいえ勝ちは勝ちだし、これで昨季の勝ち星を既に上回った。AFC 西地区は昨年度はブロンコスのひとり勝ちで、今年も「ブロンコスが 32 チーム中スケジュール強度がもっとも低い」なんて事態になっているのだけど、ここはひとつ意地を見せて欲しいところである。
イーグルズは初戦で見せたインパクトが薄れつつあり、結果としても連敗で、普通のチームになりつつある。そろそろまた初戦に匹敵するようなゲームが見たいものだ。
Detroit Lions (2-1) @ Washington Redskins (0-3)
第4クオーター、残り9分15秒。
ロバート・グリフィン三世が投じたパスは、完全にディフェンスバックを振り切ったワイドレシーバーロビンソンの手が届くエンドゾーン内にどんぴしゃで落ちた。審判の両手が上がる。タッチダウン。ついにレッドスキンズが逆転した、かに見えた。
順を追って話そう。レジー・ブッシュが怪我のため出場できないライオンズは、しかし意外にうまくベルを使ってラン・パスのバランスを取りつつ攻撃を進める。インターセプトリターンタッチダウンなども喫しつつ、前半のうちに2回タッチダウンをあげてリードして折り返し。
レッドスキンズはやはりグリフィンが 100% ではないのか、パスを中心に地道な攻め。それでも今日はディフェンスが大崩れしなかったこともあって、点差を広げさせずに食らいつく。17-20 で迎えた 4Q に冒頭の場面があった。さすがグリフィン、素晴らしいコントロールだ、と思ったのもつかの間、ロビンソンが地面に落ちた時にボールのコントロールを失っていて落球したとの判定でパスインコンプリートになってしまう。そのドライブでは結局得点できず、返しのドライブでスタフォードがタッチダウンパスを決めて 10 点差。これを跳ね返せる力は今のレッドスキンズにはなかった。27-20 でコルツの勝ち。
レッドスキンズはこれで3連敗になった。昨年からするとかなり地味なオフェンスしかできずにいる印象が強いが、それよりも最初の2試合はディフェンスが崩壊していたことが敗因としては大きい。それに比べればこの試合は前進したとは言える。そうはいってもオフェンスがもう少し点を取らなければ勝てないだろうが。
ライオンズはこれでひとつ勝ち越し。昨年の成績を思えばかなりいいスタートを切った。ベルがそこそこ(63 ヤード)走ってくれたのは明るい材料で、もともとスタフォードのパスはいいのだし、ブッシュが戻ってくればもっと幅の広い攻撃ができる。今年はプレイオフを目指せるかも知れない。
Indianapolis Colts (2-1) @ San Francisco 49ers (1-2)
コルツが堅実な攻撃でロースコアの展開にフォーティナイナーズを巻き込んだ。1Q にタッチダウンを奪って先制してからは中々タッチダウンが奪えず、明らかに押しているのに 4Q 途中までは 13-7 とタッチダウン1本で逆転されてしまう得点差のままで苦しかったが、4Q に7分使ったドライブで最後はラックが自ら走ってようやくタッチダウンをあげて2ポゼッション差とすると、最後はキャパニックが捕まってファンブルロストしてしまい万事急須。
フォーティナイナーズはキャパニックのパスがさっぱりで、ゴアのランはここ2試合に比べればずっとよかったのに攻撃が形にならなかった。先週のシーホークス戦からどうもおかしい。パッカーズ戦で見せたようにパサーに徹して振る舞うならそれはそれでキャパニックは役割をこなせると思うのだが、どうもここ2試合はいろいろやろうとしすぎて自滅しているように感じられる。まだシーズンは浅いので立て直す余地はあると思うが、少し気になる連敗だ。
- キャンドルスティックパークは今年が最後の年なのだそうだが、コルツの K アダム・ヴィナティエリはこの日のゴールがキャンドルスティックパークでの初のフィールドゴールとなったそうだ。18 年目の大ベテランでもそういうことがあるのだな。これまで 38 の異なる球場でフィールドゴールを決めているとのこと。球団数より多いんだね。ペイトリオッツ→コルツなのでずっと AFC だから、フォーティナイナーズとやるチャンスは4年に一度しかなく、しかも相手の本拠地になる頻度はその半分。そう考えると 18 年目でも精々3回目なわけで、フィールドゴールが1本もない試合もあることを考えるとなるほど普通にあり得ることだ。だとすると、38 というのがいかにすごい数字かということになるかな。
- ラックが 4Q 自ら走ったタッチダウンなんだけど、6点リードしてる残り 4:27 のゴール前6ヤードで 3rd&3、フォーティナイナーズのタイムアウトはあとひとつという条件だったので、たぶんファーストダウンとって膝をつくのが一番よかった。タッチダウンしても2ポイント決めない限り 13 点差で、一方3点取れば9点差にはできる。イートする方が勝利に近づいたはずだ。結果的にタッチダウンとった後も2ポイントにトライしなかったのは全然意味が解らない。