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NFL 2013 -- Week 4, part 2

シーズンも第1クオーターが終了。はやいなー。

Miami Dolphins (3-1) @ New Orleans Saints (4-0)

マンデーナイトは全勝対決。Week 4 とはいえこれが全勝同士になると予想した人はそうはおるまいから、対戦を組んだ人はえらい。
ドルフィンズは前半は頑張って、先制点を許してもすぐにフィールドゴールを返し、突き放されてからもタッチダウンで追いすがったりで 2Q 途中までは 10-14 と健闘したが、タネヒルが手痛いインターセプトを喫して 10-21 とされて折り返し。後半はセインツの攻撃を止められず、好調のブリーズに対してなす術なくタッチダウンを重ねられてしまう。最終的には 17-38 でセインツの勝ち。
ドルフィンズも前半なかなかよかったのだけど、フィールドゴールに終わったドライブで 2nd ダウンでのランがほんのちょっと足りなくて 3rd&1、でサードダウンでロスしちゃってフィールドゴール、というのが勿体なかった。あとはタネヒルファンブルロスト。スクランブルでわりといいゲインだっただけに痛かった。格下が先にミスしたら中々勝てんですわな。
ブリーズはだんだん調子出てきた感じ。2Q にグレアムに通したタッチダウンパスとか、ディフェンスバックにしてみれば「やっとれんわ」って感じじゃないかな。あんなでかい奴にあんなジャストで投げ込まれたら止めようがねえよ。

  • 2Q にシグペンがランアフターキャッチだけで 50 ヤード稼いだプレイがあったんだけど、CB と1対1になったところでスタッターステップ(っていうのかな、左右の足を小刻みに踏むアレ)で触らせずに交わし去っててしびれた。だいたい普通そんな余裕はないと思うのだけど、何故あのステップだったのか。そしてもうひとつ面白かったのが、この試合でシグペンのレシーブその1回だけだったこと。平均 50 ヤード!

Dallas Cowboys (2-2) @ San Diego Chargers (2-2)

今年のフィリップ・リヴァーズは一味違う。
……のなら、なんでこれでやっと2勝2敗なんだという話にはなりそうだけど、実際パス成功率は毎試合高いし、イーグルズ戦ではブリッツをことごとく読んでいるかのようなプレイコール(これはコーディネイターのおかげかも知れないが)。ヘッドコーチが変わった影響は今のところはいい方に出ているように思える。この試合では 35/42-401yds-3TD-1INT という化け物じみたスタッツで、パッサーレイティングも 120.3。2Q 途中で 10-21 というきつい展開からキャッチアップして突き放した内容もよかった。特に 4Q でアントニオ・ゲイツに決めた 56 ヤードのロングパスはデリバリーも完璧、21-23 と逆転した直後の一番欲しい場面でのスコアで実に素晴らしかった。
カウボーイズは前半ロモのタッチダウンパス2本と、ディフェンスではインターセプトリターンタッチダウンが1本あってリードしたが、後半はどういうわけかハーフウェイ辺りでドライブが止まることが多く、時間を費やしてはパントということが多かった。9点ビハインドになってからようやく敵陣奥深くまで攻め入ったものの、ルーキー WR タレンス・ウィリアムズがエンドゾーン1ヤード手前でファンブルしてタッチバックになってしまう。結局後半に1点も取れず逆転負けとなった。ロモったという内容ではなく、ディフェンスもひどかったというほどではなく、チャージャーズが一枚上手だったというところか。

Other games

今週から BYE あり。パッカーズ(1-2)とパンサーズ(1-2)。
CIN(2-2) 6-17 CLE(2-2):なんと、クリーヴランド、まさかの(といっては失礼だが)連勝。今週もホイヤーが QB をつとめたのだが、オハイオ州の出身なのだそうで、地元での初勝利は格別のものがあったようだ。25/38-269yds-2TD-0INT とスタッツも上々。ヴァイキングズとベンガルズ相手では大威張りでもないが、しかし代わった途端にブラウンズを2連勝させるのは結構凄いことだ。ベンガルズはオフェンスが冴えなかった模様。
BAL(2-2) 20-23 BUF(2-2):これはアップセット。てか、ビルズ勝っちゃうのかこれ。つかみどころのないチームだな……と思ったけどフラッコがインターセプト5本投げたんだそうで、そりゃ負けるわという。E.J.マニュエルは 10/22-167yds-1TD-2INT とほとんど負け試合のスタッツだった。要するにそういう試合だったのだろう。C.J.スピラーは元気に復帰して 23att-77yds。少し物足りないけど、とにかく無事でなにより。
SEA(4-0) 23(OT)20 HOU(2-2):くあーっ。強えーなシーホークス。前半 3-20 からの逆転勝ち。こういう無闇な勝負強さがある印象なんだよな(たぶんそこまで逆転勝ち多くないのに)。ウィルソンは 12/23-123yds とかでそれこそ勝ち試合のスタッツじゃないんだけどねえ。4Q には CB シャーマンが狙ってインターセプトを決めてリターンタッチダウンをもぎとって同点に追いついたとのこと。しびれるね。4-0 はチーム初の記録とのこと。テキサンズは先週に続いてインターセプト1本が命取りになった。いいゲームしてるだけに 2-2 は辛い。踏ん張りどころ。
PIT(0-4) 27-34 MIN(1-3):@ロンドン。これ昨年みたいなミスマッチ*1ではない筈なんだけど単純な話ここまで両方とも 0-3 でして、大英帝国の皆様におかれましては本当に申し訳ない。おれからも謝ります。よく言っておきます。で、泥沼マッチはヴァイキングズの勝ち。今季初勝利をウェンブリー・スタジアムで挙げることになった。ただ QB はマット・キャセル。ポンダーは肋骨骨折で欠場だった。スティーラーズの 0-4 は 1968 年以来だとか。かみ合わないゲームが続いている。

  • ピーターソンが 23att-140yds-2TD と今季初の 100 ヤードラッシュを記録する大暴れ。まあ見たわけじゃないんでなんとも言えないけどこの週から FB フェルトンが復帰したのは大きいのかも知れない。そうだとすれば次戦以降も期待が持てる。

IND(3-1) 37-3 JAX(0-4):ちょっと真面目な話、ジャガーズは今年勝てるんだろうか? と思いたくなってしまうような悲惨な試合。この試合はまたギャバートに戻ったみたいだけど、だからなんなのだという。インターセプト3本はすべてレシーバーの手に当たってのものだったとのことで、ギャバートも気の毒ではあるけど、しかし、それにしても。唯一のスター、モーリス・ジョーンズ-ドリューも今季はぱっとしないスタッツだし、本当にこれほど明るい材料がないチームも珍しいのではないかと。コルツは最後ハッセルベックがちょろっと投げてたみたい。元気そうでなにより。
ARI(2-2) 13-10 TB(0-4):ああ、バッカニアーズ、もうあきらめるのか。パント合戦(合わせて 15 本)の凡戦だったみたいだけど、残り3分まで 3-10 でリードしていたバッカニアーズが自陣深いところでインターセプトを喫して同点、その返しがスリーアンドアウトで次のドライブでカーディナルズは決勝のフィールドゴールバッカニアーズはとうとうフリーマンを諦めてルーキーのグレノンを起用してきたが、ほろ苦いデビュー戦となった。
CHI(3-1) 32-40 DET(3-1):ライオンズが乱打戦を制する。カトラーが前半にインターセプトされまくって 2Q だけで 27 点も取られてるんだよね。そりゃ流石に勝てない。最後は 16-40 から2本連続タッチダウン取って両方2ポイント決めて1ポゼッション差まで詰めたらしいが遅すぎた。まあこういう日もある。ちなみにカトラーは被サック3。だんだん増えてるのは気になるところ(4試合で綺麗に0→1→2→3)。

  • ジー・ブッシュは今週から復帰していきなり 139 ヤード走ったそうだ。今季のライオンズの躍進はブッシュによるところも大きいと思う。

NYJ(2-2) 13-38 TEN(3-1):これをアップセットと呼べるか微妙なのだが(だってジェッツだ)、ともあれここまでのタイタンズはなかなかいい。唯一の負けもテキサンズだし、それもオーヴァータイムに持ち込まれてのものだ。そして試合を重ねるごとにロッカーのスタッツがよくなっている。この日はキャリアハイの3タッチダウンを決めた。しかしなんということか、腰(hip)の負傷で 3Q の途中にはグラウンドを去り、そのまま病院まで運ばれたそうだ。本人にとってもチームにとってもあまりにもつきがない。この試合は“哲人”フィッツパトリックがリリーフし、そのまま最後までリードを保って試合を終わらせた。「私がこのチームに来たのは理由があってのことだ――つまり、普段はジェイク(・ロッカー)を助けて、こんな事態が起きた時のために常に備えておくためなんだ。」

  • ジェッツはジーノ・スミスがインターセプト2本にファンブルスト2つの大盤振る舞い。「昨年のこのカードでサンチェスがやったのより一個少ないだけだ」とか書かれてて笑った。そういや去年はひどい試合だったわ。スミスはここまでスタッツ(と一試合)見る限りはまだまだむらが多いという印象かな。

WAS(1-3) 24-14 OAK(1-3)レッドスキンズが逆転勝ちで初日。決して手放しでほめられた内容ではなかったみたいだけど、とにかく勝てたことは大きいかな。レイダーズは 1Q に 14 点取ってそれっきり。プライアーは脳震盪で出られず、マット・フリンが久々に1試合投げたみたいなんだけど 21/32-227yds-1TD-1INT と超まあまあでコメントしづらい。過大評価されがちな選手であることは確かなようだ。
KC(4-0) 31-7 NYG(0-4):この試合録画忘れちゃって見損ねた。全勝のチームが全敗のチームを負かした、それ自体はどうってことないけど、しかし勝った方がチーフスで負けたほうがジャイアンツというのはこの週になっても面白い。ジャイアンツはかなり深刻で、ここ2試合オフェンスが殆ど機能していない。プレイオフどころの騒ぎではない。

*1:昨年みたいなミスマッチペイトリオッツラムズを連れて行った。