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UNO の先祖はトリックテイキングゲームなのだろうか?

メモ的に。


カードゲーム『UNO』のもとになったトランプのゲームはおれが小学生の頃実家にあったトランプ本では「ラスト・ワン」というタイトルになっていたのでおれの中ではラスト・ワンなのだが世間的にはマイナーな名前であるっぽい模様。そういえば中学生の頃とかもあのゲームを呼ぶときは「ページ・ワン」って言ってた奴が多かったように記憶している。
Wikipedia の項目名で言うと「アメリカンページワン」。


で「ページ・ワン」ってゲームはまた別にある。これも上記のトランプ本には載っていた。これは「台札とおなじスートを出す」「手札使い切ったら勝ち」というのは同じなんだけどゲーム進行としてはトリックテイキングなのでプレイ感覚はだいぶ違うはず。実際にプレイしたことはない。
Wikipedia にも「ページワン」で出てる。
あと「トリックテイキング」。


山札からカードを補充しながら進めるトリックテイキングはわりと珍しいのではないか? と勝手に考えてみたがほんとうのところはどうなのかわからない。ぱっと思いつくのが「ツー・テン・ジャック」。これは日本で考えられたゲームらしい。言われてみると、名前にジャックと入っている時点で和製英語*1
Wikipedia:「ツーテンジャック


ツー・テン・ジャックからナポレオンが派生したのでは、と勝手に考えていたのだが(昔読んだ古いトランプの本で、ナポレオンのルール説明に「基本的にツー・テン・ジャックと同じで、そのルールで何点取れるかを宣言して競りを行う*2」というようなことが書かれていたのを読んだことがあったので)、Wikipedia によると「絵取り」という共通の先祖があるらしい。これは納得。トリックそのものではなくて絵札が得点になることは両ゲームに共通しているのだけど、ナポレオンの競りのルールや副官のルールはコントラクトブリッジの影響が濃いように思われるし、ツーテンジャックは副官/ダミーもないし手札補充型になっているし絵札以外の共通点は少ない。
Wikipedia:「ナポレオン(日本のトランプゲーム)」「絵取り


トリックテイキングゲームの派生の中に手札補充型というべきカテゴリが生じて、その中で「ページ・ワン」が生まれて、それが「ラスト・ワン(アメリカンページワン)」に派生したという流れだったらとても面白いなと思ったのだけど、どうもそこまではっきりした流れがあるわけではなさそう。
というか、おれの知っているゲームが少なすぎて綺麗な線にならない、というのが本当のところか。古典的なトリックテイキングからページ・ワンへの飛躍、ページ・ワンからラスト・ワンへの飛躍、というのは妄想としては面白いんだけど。

*1:と思ってたんだけど先日たまたま目にした『PEANUTS』でリランが「JACK!」とか言ってたのでこれは必ずしも正しくないかも知れない。

*2:手札補充型とオークションシステムの相性が普通に悪いのでローカルルールとしても筋悪の部類と思う。なんであんなルールが載ってたんだろう。