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テプラのこと

恥ずかしい話だが、今まで調べもせずに「TEPRA」というのは複数のメーカーが共有しているラベルライターの規格なのだと思っていた。キングジムが作っていることは知っていたが、そこが元祖で、他のメーカーもその規格に乗っかってそれぞれ作っていると思い込んでいたのだ。MSX*1 のように。あるいはサターン*2のように。
なんでそんな勘違いをしていたかというと、かつてバイト先*3セガ*4が作っていた「アンヴィー」というテプラを使っていたことがあったからだ。アンヴィーはれっきとしたテプラで、テプラのロゴも入ってるし、テープもテプラのものを使う。18mm 幅までしかテープを使えず、その限られたテープ幅でも上下いっぱいまでは印刷することができない(例えば 18mm なら普通のテプラは最少のフォントだと4行入るんだけどアンヴィーは3行どまり、とか)という情けない機能だったが、メンテナンス室にはそれしかあてがわれていなかったので仕方なくそれを使っていた。それで、セガが出してるぐらいだから他の文具メーカーも作ってるんだろうと勝手に思い込んでいたのだ。
先日妻に「なんでテプラって複数のメーカーが参画して上手くいったんだろうね」という話を振ったところ「え? テプラを作ってるのはキングジムだけだよ?」と言われて
「あれ、だってアンヴィーとかあったじゃん」
「アンヴィー??」
となりまして、もうこれは 100% 妻が正しかった。キングジム以外でテプラ作ってるのなんてセガだけだった。

試しに「セガ アンヴィー」でぐぐるとあまりのヒット数の少なさに度肝を抜かれるわけだが、面白いのはキングジムのテプラの説明書ダウンロードページがヒットすること。どういうロジックで引っかけているのか興味深い。ページのソースを見る限りではどちらの単語も一切含まれていないのだ。



日立やビクターもサターンを出していたという事実はもしかするともう忘れられつつあるのかもしれない。「セガサターンの略称はセガーンにすべきだよね」に対する当時の最良の返しは「じゃあ日立のサターンはヒターンだな」もしくは「ビクターのサターンはビクーンだな」だった。(超念のため書いておくと、それぞれ「Hiサターン」「Vサターン」という名前であり、「ハイーン」「ブイーン」が正しい。)

*1:昔のパソコン。

*2:昔のゲーム機。

*3:セガ

*4:厳密にはセガトイズ辺りかも知れない。