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NFL 2018 -- Week 6

BYE WEEK: セインツ(4-1)、ライオンズ(2-3)。どっちもあんまり休みたくなかったかも。

Philadelphia Eagles (3-3) @ New York Giants (1-5)

イーライ・マニングのキャリアが終わりに近づきつつあることを象徴する一戦、ではあったか。
サーズデイナイトフットボールNFC 東の同地区対決。この試合の前まででイーグルズは 2-3、ジャイアンツは 1-4 と明らかにいいスタートは切れておらず、おたがいここは調子の悪い相手を叩いて波に乗りたいところだった。
しかしジャイアンツのオープニングドライブはわずか2プレイ目で終わってしまう。マニングが中央に投じた短いパスはカットされて跳ね上がり、LB グルジャー-ヒルの手にすっぽり収まった。グルジャー−ヒルは 24 ヤードリターンして、わずか 16 ヤード地点からの攻撃をイーグルズはあっさりタッチダウンにした。
返しのドライブ、ジャイアンツはセイクウォン・バークリーがボールを持つと右オープンサイドを走って 46 ヤードのビッグゲイン。一気にレッドゾーンまで行ったが、そこから3プレイで3ヤードしか進めず FG どまり。7-3 とする。
ジャイアンツは次の攻撃が自陣深くからになり、スリーアンドアウトで苦しい位置からのパントを蹴ると、リターンで大きく返されてジャイアンツ陣内からの攻撃を与えてしまう。これをイーグルズはあっさりクレメントのタッチダウンにつなげて、14-3 とリードを広げた。
このあとイーグルズはタッチダウンと FG を一本ずつあげて、ジャイアンツは FG を一本返して 24-6 で折り返し。


後半最初のドライブ、イーグルズはタッチダウンまでたどりつく。目覚ましいロングパスとかはなく短く刻んでいったのだが、それだけにジャイアンツにとってはつらかったか。最後はジェフリーへ1ヤードのタッチダウンパスだった。これで 31-6。
それでもジャイアンツは返しのドライブでタッチダウンを返す。セイクウォン・バークリーがハンドオフを受けて、ほとんど真横にカットを切ってディフェンスの隙間を見つけ、そこから一気に 50 ヤード走り抜いてタッチダウン。31-13 として、なんとか望みをつなぐ。
しかしそこまでだった。ジャイアンツの得点はこれが最後で、イーグルズもこのあとは FG 一本だったがもう十分安全圏だった。


ジャイアンツはもうきびしいかもしれない。前週オデル・ベッカム・ジュニアが ESPN のインタヴューで公然とチームとマニングを批判し、すぐに謝罪はしたものの、結局前週もチームは敗れた。今週もベッカムはフラストレイションをあらわにしていた。前半残り2秒、ヘイルメリーに備えてチームメイトがセットする中、ベッカムは先にロッカールームに下がっていくのがカメラに抜かれていた。
マニングにも復調の兆しはうかがえない。2Q にはエンドゾーン3ヤードまで迫ったが、シェパード、シモンソンに立て続けにパスを投げてあっさり失敗。ここでこそ決めてほしいというところで決められないあたり、やはり衰えはいなめないのかもしれない。


最終スコア:PHI 34-13 NYG

Los Angels Chargers (4-2) @ Cleveland Browns (2-3-1)

チャージャーズが快勝。リヴァーズも悪くなかったけど成功率はあんまりよくなかったし、この日の貢献度で言えばあきらかにゴードン、エクラーの両 RB だろう。ゴードンは 18att-132yds、エクラーは 7att-60yds と、ブラウンズはふたりを全くといっていいほど止められなかった。この日はメイフィールドもさっぱりで、まあ半端に頑張って負けるよりはかえって諦めがつくかもしれない。次だ次、というところ。
チャージャーズ、week 3 がひどかったので酷評したけど、ここまで 4-2 で、負けたのがチーフスとラムズなんだから全然悪くないんじゃないかという話ですね。それでもエンドゾーンインターセプトしたらリターンしちゃだめなんだけどさ(この日もあった)。


最終スコア:LAC 38-14 CLE

Kansas City Chiefs (5-1) @ New England Patriots (4-2)

サンデーナイトフットボールは、今季屈指の注目カード。パトリック・マホームズを新たな正 QB に迎えてのりにのっているチーフスを、最強チームペイトリオッツが迎え撃つ。
この試合はすごく面白かった。前半チーフスはマホームズインターセプトを二本食らってタッチダウンにはたどりつけず、一方ペイトリオッツはきちんとチャンスをものにして 9-24 とリードする。さすがに二年目 QB には厳しい相手だったか……と思われたが、後半きっちり巻き返すのがほんとうに流石のひとこと。相手のファンブルロストやトレモン・スミスのビッグリターンに助けられたとはいえ 3Q、4Q でタッチダウンを二本ずつ返したのは本当にすごい。特に 33-40 まで追い上げてから残り三分強でのドライブ、自陣 25 ヤード地点から左奥に走ったタイリーク・ヒルへ通した 75 ヤードのタッチダウンパスで同点に追いついたシーンは本当にテンションが上がった。
とはいうものの返しのドライブでペイトリオッツは時間を使い切ってフィールドゴール。ここぞというところでグロンカウスキーへ 39 ヤードのパスが通るあたりわかっちゃいても止められないものなのだろう。差を詰められたとはいえ後半も 19 点取っているわけだし、このあたりの勝負強さは本当にさすがだ。
というわけで実に面白い試合だった。おそらくプレイオフで再戦があるだろう(あれ? ジャグァーズは?)。今から楽しみでならない。


最終スコア:KC 40-43 NE

San Francisco 49ers (1-5) @ Green Bay Packers (3-2-1)

サンデーナイトフットボール
フォーティナイナーズがけっこう頑張って 4Q 後半までリードしていたが、最後追いつかれ、勝ち越しを目指したドライブで敵陣まで入りながらインターセプトを喫して、逆に FG で勝ち越されて敗れた。C.J. ベサード、これぐらいやれればそこそこ勝てそうな感じはある。
パッカーズは先週 FG を外しに外した K クロスビーがこの日は FG 4/4、XP 3/3 と全部決めていた。これなら心配は要らないか。ロジャーズも膝の怪我があるはずだがあまりそれを感じさせなくなっていて、だいぶよくなりつつあるのかもしれない。


最終スコア:SF 30-33 GB

Carolina Panthers (3-2) @ Washington Redskins (3-2)

これは NHK-BS でやってた(今週は録れた)。
レッドスキンズが前半に大きくリードして逃げ切り勝ち。一時は 0-17 まで行ったにしては詰められたが、4Q も手堅く時間を使って反撃を断った。
レッドスキンズはカズンズが出ていってしまってチームの士気は下がってそうなんだけど、アレックス・スミスがよく穴を埋めている。スミスはチームがよくなってくると出されるというのが2チーム続いているけど(もちろんそれにはプレイオフに行くといまいち勝てないという問題もあるわけだが)、くさらずやってるのは大したものだと思う。
それに比べてニュートンは、などという心算はないが、この日も最後タッチダウン奪えれば逆転というドライブでどうも淡白で、そここそが欠けている部分ではあるよな。


最終スコア:CAR 17-23 WAS

Pittsburg Steelers (3-2-1) @ Cincinatti Bengals (4-2)

これは見られなかった。
スティーラーズが最後残り一分強からドライブを始めてほぼ終了ぎりぎりで逆転勝ち。まあ一点差だったから FG でも逆転だったわけだけど見事なタッチダウンだった。ロスリスバーガーのこの試合唯一のタッチダウンがこれというのも面白い。32/46-369yds-1TD-0INT とのこと。コナーが 19att-111yds-2TD と大活躍だった。


最終スコア:PIT 28-21 CIN

Los Angels Rams (6-0) @ Denver Broncos (2-4)

これはハイライトしか見られず。
ラムズがなんとか逃げ切り勝ち。ゴフが 14/28-201yds-0TD-1INT とかなり苦しんだが、トッド・ガーリーが 29att-208yds とそれを補ってあまりある活躍で全勝を守った。
ブロンコスは少しオフェンスのエンジンがかかるのが遅く、4Q に 10 点あげたが追いつけなかった。どうもディフェンスのよさが結果に結びつかないところがもどかしい。


最終スコア:LAR 23-20 DEN

Other Games

TB(2-3) 29-34 ATL(2-4)ファルコンズが相変わらずのエンターテインメント性の高い試合ぶりで勝ち。まあさすがというべきか。ライアンは 31/41-355yds-3TD-0INT と相当いいスタッツ。ウィンストンも 30/41-395yds-4TD-2INT とがんばったが及ばず。実際見てたら面白い試合だったろうと思う。
BUF(2-4) 13-20 HOU(3-3)テキサンズが辛勝。同点の 4Q、ピーターマンのパスをジョセフがインターセプトしてそのままリターンタッチダウン、これが決勝点になった。ビルズはジョッシュッ・アレンが怪我で退き、ピーターマンが出てきてインターセプト二本喰らって負け。右ひじの捻挫とのことで少し長引きそうだし、ピーターマンはバックアップとしても使い物にならないのがわかっているのでかなり辛い状況とは言えそうだ。テキサンズもあまりほめられた内容ではないが、とにかく三連敗のち三連勝。
CHI(3-2) 28-31 MIA(4-2)ドルフィンズがオーヴァータイムの末逆転勝ち。前半 0-7 にしちゃずいぶん派手な得点になったなという感じ。ドルフィンズはタネヒルが肩を怪我してオスワイラーが投げたとのこと。インターセプト二本喰らってるので手放しではほめられないけどここで勝つのはほんとにでかい。オスワイラーにとっても大きな勝利になったのではないかな。まあもうスターターに戻ることもないだろうけども……。
ARI(1-5) MIN(3-2-1)ヴァイキングズが快勝。前半はファンブルリターンタッチダウンを許すなどもたついたが、後半カズンズがタッチダウンを二本決めて(一本はスクランブル)、そのまま逃げ切り勝ち。カズンズは 24/34-233yds-1TD-1INT とまあまあ程度だったが、ラタヴィアス・マレーが 24att-155yds-1TD と大暴れだった。アダム・シーレンは開幕から六試合連続 100 ヤードレシーヴを記録。カズンズに変わってからすっかりディッグズを喰ってしまった感がある。カズンズはサックされたときにファンブルロストすることが多くて、ちょっと気になるところ。守備についてはここ二試合はだいぶ立て直せた。よしよし。
IND(1-5) 34-42 NYJ(3-3):ジェッツ連勝。どうもよくわからねえな。42 点の内訳がタッチダウン三本 FG 七本というのも相当珍しいと思われる。コルツはラックが 23/43-301yds-4TD-3INT と大荒れ。ダーノルドは 24/30-280yds-2TD-1INT と意外にいい数字。案外やるのかも。
SEA(3-3) 27-3 OAK(1-5):ロンドンゲーム。シーホークスが快勝、レイダーズは完封を逃れるのが精一杯。ここまで苦戦するとは思わなかった。
JAX(3-3) 7-40 DAL(3-3):ありゃ、ジャグァーズこんなに大敗したのか。とにかくオフェンスがだめで、スリーアンドアウトを連発、インターセプトありファンブルロストあり、そりゃ負けるわいという感じではあったみたい。ボートルズは 15/26-149yds-1TD-1INT というスタッツで、1.0 に戻ってしまった。カウボーイズもどうも強いのか弱いのかよくわからん。
BAL(4-2) 21-0 TEN(3-3):レイヴンズが完封勝ち。タイタンズはターンオーバーもなく、ランパス合わせて 162 ヤードしかゲインできなかったらしい。