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NFL 2020 -- Week 1

今シーズン最大の変更点はなんといってもプレイオフに 14 チーム出られるようになったこと。各地区の優勝チームと、各カンファレンスから勝率上位3チームということで、大雑把な構造は変わっていないが、1st ラウンドバイを得られるのが各カンファレンス1チームになるということは大きいかもしれない。あとは 32 チームあんのに 14 チム出られるのかよ、それもう半分じゃねえか、みたいな話はある。が、NBA なんかも 16 チーム出られるし、アメスポだとけっこう「それはそんなもん」だったりはするんだよね。好き嫌いは分かれるところとは思うけど、個人的にはまあいいんじゃないの、という気持ち。
コロナ禍でプレシーズンマッチが全部キャンセルになったり、大部分の試合が無観客になったりというのも例年とは大きく違うところだが、そこはまあ社会全体の変化みたいなものなのでここで殊更取り上げることでもないかと思う。むしろ無事に開幕にこぎついてくれたことを喜びたい。

というわけで、はじめよう。

Houston Texans (0-1) @ Kansas City Chiefs (1-0)

開幕戦は4年目クウォーターバック対決。どちらもこのオフに大型契約を結んでいて、年俸換算すると NFL でも1位と2位になるんだそうだ。マホームズはともかくウォトスンにそれだけ(ロジャーズとかウィルソンとかより上)出すのは結構すごい気がする。おれなら出さないなー。さておき、先攻のテキサンズのスリーアンドアウトから試合開始。返しのドライブ、マホームズからロビンソンへの 36 ヤードタッチダウンパスが通って早くもチーフスが先制……かと思われたが最後ボールをかき出されたという判定でインコンプリート。結局パントに終わってお互い最初の攻撃で点は入らず。
次の攻撃、テキサンズはデイヴィッド・ジョンソンをフィーチャーしてタッチダウンをあげる。最後も Da. jonson が 19 ヤードのタッチダウンランを決めた。しかしチーフスはここから強い。次の攻撃から二本続けてタッチダウンを奪ってあっという間に逆転する。残り二分半、テキサンズは一本返して終わりたいところだったが、FG 圏内まで入ったものの 50 ヤードをフェアベイアンが決められず。逆にチーフスは残った 25 秒でめちゃくちゃあっさり FG まで行き、7-17 として折り返した。この表裏の明暗で「あ、これはチーフス勝つかな」という感覚はあった。
案の定後半最初のドライブでもチーフスが得点。7プレイで 75 ヤード進むというあっけないほどの効率の良さで、最後はルーキー RB エドワーズ-ヒレアーが 27 ヤード走ってのタッチダウンでリードを広げた。逆にテキサンズはウォトスンがプレッシャーを受けながら無理やり投げてインターセプトを喫し実質勝負あり。終盤2本タッチダウンを返したが大勢に影響はなく、むしろ点差以上の完敗という印象だった。つえーなチーフス。というのが正直なところで、スーパーボウル勝っても主だった面子がだいたい残っているというのは中々すごい。それもレシーバー陣あたりが「自分の契約は犠牲にしてくれていいからマホームズのためにサラリーキャップを空けてくれ」みたいなことを言ったらしく、いやーいい話ですね。実際「マホームズについてく方がワンチャンもう一度スーパーボウルあるかも」という判断はありかもしれんと思う。
テキサンズはやっぱりパスプロテクション苦しんだのと、ホプキンズを失ってレシーバー弱体化したのは効いてるかな。途中からは手詰まりと言っていいような状態になっていて、最後緩んだところでちょっと点を返したけど、ちょっとオフェンス苦しそう。

最終スコア:HOU 20-34 KC

Tanpa Bay Buccaneers (0-1) @ New Orleans Saints (1-0)

バッカニアーズに移籍したブレイディをセインツのブリーズが迎え撃つ、開幕週注目のカード。
ブレイディはオープニングドライブでタッチダウンをあげたまではよかったが、その後がいまいち。そうこうしているうちにセインツがタッチダウンを二本続けて奪って逆転。その後もバッカニアーズフィールドゴールをブロックされて、セインツは逆にフィールドゴールを決めて 7-17 で折り返し。
バッカニアーズは後半最初のドライブでもブレイディがわりと不用意なピック6を喰らって 7-24 となり差が広がる。その後一旦は 17-24 まで差を詰めたものの、セインツがタッチダウンで突き放し、直後のキックオフをリターナーがマフって勝負あり。ターンオーバー三つもやっちゃうとさすがに厳しいか。
この日だけ見るぶんにはブレイディのパフォーマンスは凡庸だったが、プレシーズンがなかったことを思えばチームにアジャストするのも難しかろうと思うのでまだ判断はできないかな。

最終スコア:TB 23-34 NO

Dallas Cowboys (0-1) @ Los Angeles Rams (1-0)

せっかく放送あったのに録画し損ねてしまった。番組表で放送を確認したことまでは確かなのだが、そこからたった1ストロークの録画まで行っていないのは普通に不思議だし、なにかがっかりしたような感覚がある。
んで試合はラムズが逆転勝ち。マカーシーがカウボーイズを率いるということで注目してたが、初戦を飾ることはできなかったようだ。プレスコットもエリオットもスタッツ見るとまあまあいいんだけどプレイバイプレイ見ると後半に2回ギャンブル失敗してて、特にその一回目のラムズ陣 11 ヤードで 4th&3 というのを更新できなかったのが点差を考えると勿体なかったかな。まあでもマカーシーなら行くよな。
ラムズはそんなわけでちょっとラッキーかなという感じの勝ち。新スタジアムの初戦を白星で飾った。ゴフはスタッツあんまりよくなくて、なんともいいがたい。
最終スコア:DAL 17-20 LAR

Other Games

MIA(0-1) 11-21 NE(1-0):キャム・ニュートンを迎えたペイトリオッツ、初戦は勝利。やったぜニュートンドルフィンズはフィッツパトリックが先発、インタセプト三本。4Q に一瞬 11-14 にしたけど返しにタッチダウン取られて負け。近いうちにタゴヴァイロア出てくるのかね。
CHI(1-0) 27-23 DET(0-1):トラビスキー、6-23 から 4Q にタッチダウンパス三本決めて大逆転勝ち。相変わらずやるんだかやらねえんだかわからないやつだ、が、個人的な感覚からいうとこういうのはあんまりよくない。もちろん勝つに越したことはないんだけども。スタどんも最後のドライブで敵陣レッドゾーンに入り、決まれば逆転というパスまで投じたらしいがレシーバーのドロップで終わったとのこと。ビタイチ見てないけどどっちも微妙っぽい。
CLE(0-1) 6-38 BAL(1-0):北地区のドアマット、おれたちのクリーヴランド・ブラウンズが帰ってきた。オープニングドライブからインターセプト喰らって返しのドライブでタッチダウンというロケットスタートから一度も逆転できず大差負け。やばいのひとこと。まあまだ一試合目だけど、それにしても。レイヴンズはラマー・ジャクソンが 20/25-3TD-0INT とほぼ完璧なスタッツ。今年こそは頂点を目指したい、というのもあながち夢ではなさそう。
GB(1-0) 43-34 MIN(0-1):ほげー、地元でパッカーズに負け~。43 失点ということでディフェンスが死んでいる。カズンズと、今季再契約したダルヴィン・クックの再契約がサラリーキャップを圧迫してて、主だったところだけでもエヴァーソン・グリフェン、トレイ・ウェインズ、ゼイヴィアー・ローズ、アレクサンダー・マッケンジー、ステフォン・ディッグズあたりが出て行っちゃいました。死。ディフェンスはジマーさんがなんとかするからオフェンスの駒の契約を優先したみたいなことなんだろうけど、これ今年はこのままガタガタの可能性があんな。そのカズンズは 19/25-259yds-2TD-1INT と超まあまあ。まあまあじゃ困るんだよなあ。
LVG(1-0) 34-30 CAR(0-1):レイダーズが逆転勝ち。グルーデン結局カーで行くことにしたのかな。それともいいクウォーターバックの出物を待っているのか。パンサーズはニュートン出て行ってどうすんのかと思ってたけどブリッジウォーター獲ったんだね。これは中々いい買い物だと思いますよ。あと、ウィッテンレイダーズに行ってたんだね。黒のユニフォーム姿、めちゃくちゃ面白い。
SEA(1-0) 38-25 ATL(0-1)シーホークスタッチダウン5つで殴り勝ち。ランがあんまり出ず、カルロス・ハイドとクリス・カーソンがそれぞれ 23, 21 ヤード、ウィルソンが三回走って 29 ヤードという笑えないスタッツだったけどそれ以上にウィルソンのパスが素晴らしくて勝ち、という感じだったみたい。ファルコンズはトータル 500 ヤード以上ゲインしたが、ギャンブル四回やって四回とも失敗という勝負弱さに泣いた。38 点も、まあ取られすぎではあろう。
PHI(0-1) 17-27 WAS(1-0):ワシントン(チーム名未定、「レッドスキンズ」は差別的ということでもう使わないことは決まったが、新しいチーム名が決まっていない)が前半 17-0 から大逆転勝ち。今季から就任したロン・リヴェラが初戦を勝利で飾った。クウォーターバックは今年もハスキンズで行くようだ。イーグルズはウェンツが被サック8。流石に気の毒。
IND(0-1) 20-27 JAX(1-0):今週最大のアンダードッグだったジャグァーズが下馬評をくつがえして勝利、だそうな。この日 NFL で観客入れてたのこの試合だけで、それも 16,000 とかしかチケット出してなかったのに売れ残ってたそうで流石に気の毒のひとことだが、勝っていればそのうち客も戻ってくることであろう。がんばれ。リヴァーズは新天地の初戦を白星で飾れず。頑張ってほしいぜー。
NYJ(0-1) 17-27 BUF(1-0):ビルズが前半から得点を重ねて快勝。ジョッシュッ・アレンッのパッサーレイティングも 100 超えだっ。もはやすっかり強キャラになりつつある……というと流石に言いすぎかもしれんが、強くなっているのは確かだ。ジェッツはまあ、こんなもんか。
LAC(1-0) 16-13 CIN(0-1):バロー初戦を飾れず。4Q にはショベルパスをインターセプトされたって書いてあるんだけどどういうこと? そんなことある? しかもさらにその後もう一度フィールドゴール圏内まで攻め入って、バロックが同点ゴールを決められず負け。うーん。まあ希望があるといえるのか、試合のレベルが低いとみるべきか。チャージャーズのクウォーターバックはタイロッド・テイラーだそうな。案外しぶといよね、テイラー。
ARI(1-0) 24-20 SF(0-1):これはアップセットか。カイラー・マレー、ホプキンズに投げまくって 26/40、230 ヤード中 151 ヤードがホプキンズ。圧倒的一番人気である。自分で走ったのが 13att-91yds というのがマレーのオリジナリティではあるかな。フォーティナイナーズはこういう負け方ちょいちょいするよね。ガロポロも悪くないスタッツだったのであんまり気にしなくてよさそう。
PIT(1-0) 26-16 NYG(0-1):マンデーナイトその1。ロスリスバーガーがほぼ一年ぶりに復帰して、タッチダウンパス三本決めて快勝。肘を傷めてトミー・ジョン手術を受けたとのことだったけど、トミー・ジョンはけっこう予後がいいらしいんだよね。まあ一試合じゃなんとも言えないけど、とりあえずはよかった。ジャイアンツはバークリーが 15 キャリーで6ヤードと文字通り完封され、ジョーンズはタッチダウン二本とインターセプト二本と荒れ気味。
TEN(1-0) 16-14 DEN(0-1):マンデーナイトその2。これ西海岸時間なのかな。タイタンズ、タネヒルが投げてぎりぎりの勝ち。ヘンリーは 31att-113yds と馬車馬スタッツ。ランニングバックってこういう使い方してるとあんまり保たない気がするんだよね。とはいえ大事に使われてりゃ保つかってえとそうでもない気もするんだけど。ブロンコズは今年もとりあえずドリュー・ロックで行くみたい。