黄昏通信社跡地処分推進室

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ソリューションについて

今年のユニコーンステークスがわかりやすい例だったと思う。馬券を買うにあたって「勝つ馬はどれだろう?」と考えるのはひとつの方法だが、そうすると「カネヒキリドンクールはどっちが強いんだろう?」という問いになる。これに対する答が「解答(answer)」。
でも馬券を買うときにほんとに考えなければいけないのは「どう買えば一番期待値が高くなるだろう?」という問いで、これは必ずしも上の解答とは一致しない。脚抜きのいいダート、逃げ馬の少ないメンバー、という条件から「この2頭に割って入るとすればアグネスジェダイ」というところに辿り着ければ、それが「ソリューション」。ここまで来れば、上の問いには答える必要すらないことになる。
須田鷹雄氏が消し馬やら須田オッズやらでやろうとしていたことは、そのソリューションの提示であったのだろうと思う。それが理解されないと須田氏は嘆いていたが、なるほど確かに理解されづらい方向性ではあるかも知れない。
ただ、「競馬ファンは他人に提示されるソリューションを欲しているのだろうか?」という疑問が根本的にある。そこは自分でやりたい、って思ってる人は多いんじゃないかと思う。逆に「解答」を提示されると、それを足場にして自分でソリューションを組み立てることができる。競馬新聞のスタイルは長いこと全然変わってないけど、それは実は需要に合致してるからなんじゃないだろうか。
や、競馬ブログスレなんて見てると思ってる以上にプラスかマイナスかって重要視されてるんだな、ってのは感じるところだし、精度の高いソリューションなら提示する意義もあるんだろうけど、「半端なソリューションよりは半端なアンサー」つうとこはあるだろう。
ここでもたまーに予想やるんだけど、最後に必ず買い目を書くようにしていて、それを意識して予想を組み立てているから、しるしは打っているがアンサーよりはソリューション寄りの予想になっていると思う(ちなみに当たったことはありません)。予想本文にもそこら辺は伝わるように書いているつもりだが、もし読んでいる人が居れば頭の隅にでも置いておいて頂けると幸い。