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『悪魔に魅せる魔宮の滅亡』……だっけ?

なぜか QMA ブログ界でこんなねたが旬に。


ロザミーさんの日記*1、ペストさんの日記*2で触れられているドルアーガの塔三部作ですが、えらい懐かしいですねぇ。
と思ったらそういう問題があるのですな。最近何故かアニゲー4をよく引きますがその問題には出遭いません。むう。
個人的には三部作では『魔宮の勇者たち』(以下二巻)が一番好きだった。『悪魔に魅せられし者』(以下一巻)はフロアの間が基本的に一方通行で、まだ少しこなれてない感じもあるが、二巻になると自由に行き来できる階が増え、それでいて要所では戻れなくもなっている。それまでひとりだったギルに道連れができて、塔の外に出られるイベント(1/6 で即死)まである。ゲームとしても世界としても広がりが一巻とはまるで違う。
一方で『魔界の滅亡』(以下三巻)になるとさらに自由に行き来できる階が増え、おかげで必要なフラグ管理が桁違いに増えてしまい、わけのわからない鐘やらローブの切れ端やらをやたらめったら持たされたりする。パズルもヴァリエーションは増えたものの、必ずしもゲームブックに向いたものばかりではなかったようにも思う。もちろんそれでも充分面白かったのだけど。
それと、印象に残っているシーンは実は三巻に多かったりもする。フロアが柱一本で支えられている階のイメージは強烈だった。そして有名な、楯を取り落としてしまうシーン。深い雲の中に音もなくゆっくりと楯が落ちて行く光景は今でも「目に浮かぶ」ほど。
創土社から復刊の予定はあるらしいが、どうも版権の関係で「ドルアーガ」という言葉が使えなくなりそうで、そこら辺は別の名前に直して出すことになりそう、なんて話が以前あった。その後どうなってるのかわからないし、復刊自体もいつになるのか見当がつかないが。……実家の三部作は無事だろうか?
ついでにコメント欄にも反応。

他の創元推理文庫の作品は、「紅蓮の騎士」「ベルゼブルの竜」
ネバーランドのリンゴ」「ニフルハイムのユリ」などが
家にありますが、さすがにここまで知ってる人はいないかな?
いずれも日本人作家の作品ですね。前二者は東京創元社の第1回ゲームブックコンテストの入選作品(が手直しの上世に出たもの)、後二者は林友彦氏の作品、だと思う。とはいえおれがやったことがあるのは『ベルゼブルの竜』だけで、『紅蓮の騎士』は実家にある(予定)もののやったことはなく、林氏の作品はあの無理矢理っぽい「項目数 1000」で引いてしまって結局買わなかった憶えがある。
ベルゼブルの竜』と続編『夜の馬』はパラノイア的に作り込まれた世界と物語とシステムが噛み合っている傑作だったが、出てくる生物の種の名前に「ゼダーン」だの「ラディガ」だのという名前が使われていて、「作者は競馬好きなのか?」とか余計なことを考えてしまったっけ。予告されていた三作目も遊んでみたかったな。