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今日のようつべ:Shattered Dreams / Johnny Hates Jazz

今の今までジョニー・ヘイツ・ジャズはアメリカのバンドだと思い込んでいた。違った。イギリスのバンドだった。1986 年に結成されて、同年末にはメジャーレーベル(ヴァージン)と契約、そして 1988 年にスマッシュ・ヒットとなったのがこの曲なのだから、あまりにも早く駆け抜けて行ったバンドとは言えよう。イギリスのバンドの曲がアメリカで売れることも基本的には珍しく、Billboard のチャートで最高位が2位というのは素晴らしい成績だ。ちなみにこの曲の順位は2位→3位→2位→2位と通常ありえない動きをしている。これは上に当初 Gloria Estefan & Miami Sound Machine の「Anything for You」が居て、その直後に George Michael の「One More Try」に追い落とされたからで、あまりにも相手が悪かった。並の週ならナンバーワンになれていただろう。しかしこのバンドのキャリアはここがピークで、この直後にヴォーカル兼ソングライターの Clark Datchler が脱退して事実上自壊した。脱退については


Datchler was angry at how the other members were reinterpreting his compositions and decided to pursue a solo career,
というようなことらしいが詳しくはなんとも。この曲は正統のポップロックで、アレンジは今聴くとちょっとださいけどメロディが本当によく、またヴォーカルも素晴らしい。この曲が収録されているアルバム『Turn Back the Clock』は大分経ってから CD 屋で 500 円とかで買ったのだが、粒ぞろいでこれまた中々いい。この一作だけで記憶されるべきバンド。