黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

の方にも貼ったのだけど、100 字じゃ語り切れないのでこちらにも。
映画データベース - allcinema - 『時空の支配者』映画化、脚本家が決定
ルーディ・ラッカーの『時空の支配者』が映画化という話。とうとうラッカーまで、というのはまず思うところだけど、それ以上に驚いたのは監督がミシェル・ゴンドリーだということ。なにその組み合わせ。
『時空の支配者』は、主人公の親友が「プランク長を1メートルにしちゃう装置」を発明するところから始まる。それで親友は万能の存在になるんだけど、世界は素晴らしくなるどころかしっちゃかめっちゃかになってしまう。事態を収拾するために今度は主人公が万能になり、大部分のことを片付けるのだが、そこからまた主人公が余計なことをしてしまい……というような SF コメディで、最高に莫迦みたいなアイデアとヘンテコな展開がいかにもラッカー的。
主人公は冒頭で会社をクビになりかかっていて、親友は自称発明家のどっぷり系ニート。言ってみれば駄目人間コンビなんだけど、あくまでラッカーは(若干のペーソスは漂わせつつも)ユーモラスにふたりの破天荒な活躍を描いてみせる。なんか、そういうところがミシェル・ゴンドリーに合ってるんじゃないかとあまり根拠もなく思う。ゴンドリーについては例の『ディレクターズ・レーベル』に入ってる作品とそのブックレットしか知らないんだけど、なんとなく「うまく行ってない人」を撮るのが上手いような気がするのだ。そして、はちゃめちゃな世界を映像化するのも得意なような感じがする。
だからこれがもし本当に撮られたらそれは是非観てみたいと思っている。でもこのニュース、2006 年なんだよなあ。多分ぽしゃってるんだろうなあ。