黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

休みとる。
ディズニーランドへ行こうという案もあったのだが、まあ寒いし混むだろうしということで、もう少し暖かいか空いてるかどちらかの時に行くこととする。代わりに、というわけでもないがサントリー美術館へ。『鳥獣戯画がやってきた!』というのをやっていて、『鳥獣人物戯画絵巻』を見てきた。
鳥獣戯画は甲乙丙丁の四巻からなり(これはおぼろげに知ってた)、甲・乙はおそらく同一人物の手によるもので、丙と丁はそれぞれ別々の人物が描いている(これは知らなかった)。もっとも有名なのは甲の部分で、個人的にも一番出来がいいと感じた。乙は甲の持つユーモアを欠く、丙は全体的に甲の劣化コピー、丁は特にこの絵巻に入れなくてもいいのではないか、というのが大雑把な印象。
しかし人を引きつける力に溢れた絵で、ざざっと描いているように見えるのに破綻がなく、可愛らしさと可笑しさ(と、多少の毒)に満ちていて、素晴らしかった。
展示としては他に模本がいくつか出ていて、異同の比較がされていた。現在の鳥獣戯画はあちこち継ぎ接ぎされていて、おそらくは当初の順序とはだいぶ違っていると推定されているらしい。さらにその他にいくつか断片が現存したりしていて、その辺りの考察がちょっとだけ紹介されていた。
他にも絵巻物の類が色々展示されていたけど、関係あるかと言われると総じてあんまり関係ない。でも面白いか面白くないかで言うと結構面白く、特に『鼠草子』はかわいらしかった。
展示の分量もわりとちょうどよくて満足。ショップで自分用に小風呂敷を買った。

終わってからはフードコートで飯喰って、お店を覗いたり裏手の公園を散歩したり。公園が半分はミッドタウンのもので、もう半分は港区の公園なのだけど、これがほぼシームレスにつながっている。にもかかわらず境目の部分に「敷地境界↓」と書かれた看板が立ち並んでいて、その殺伐さ加減が面白かった。おそらくお互いに相手の持つ部分に関する要望やら苦情やらが来るのに辟易したのではなかろうか。境界石自体は普通のコンクリ杭で面白みはなかったが、一枚ぐらい写真を撮ってもよかったかも知れない。公園自体は中々よかった。港区の方も凄く綺麗で、あーお金あるんだなーという感じ。実際は知らんが。

夜は妻の実家へ。骨折してちょっと御無沙汰になっていたのでした。暖かく楽しく過ごす。いつもありがとうございます。