黄昏通信社跡地処分推進室

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有休。箱根を攻める。箱根だと攻めるって感じするな。でも峠とか走ってる感じもするかも。えーと、ロマンスカーで行きました。車内の微妙な寒さに苦しみつつ、問題なく箱根湯本駅に到着。車窓から見ていると大したことなさそうだったけど、降りてみたら土砂降りだった。
ガイドブックに出ていた寄木細工屋さんまで歩いてみたが、雨の上に勾配もきつく歩道が狭いという厳しい道のりだった。くたびれ震えながら辿り着くと店の人がお茶を出してくれて大変有難かった。小物をいくつか買う。寄木細工の面白さはムクの切断面にこそ現われると思うので、小物でもムクの方が楽しい。むろんズクの美しさを否定するものではないのだけど。
そこから知客茶家に移動してお昼ごはん。豆腐のコースで、もしかすると物足りないかな、などと思っていたけどかなりがっつり。豆腐自体もしっかりタイプで食べごたえがあった。広間を予約したのだけど、自分たちを含めて2組しか客が居らず広々としていてよかった。ちょうど食べ終わる頃に雨が上がり、外がぱあっと明るくなってとても綺麗だった。外に出ると気温もかなり上がっていて、過ごしやすくなっていた。
でいくつか店を冷やかしてからバスでラリック美術館へ。しかし着いた頃には 15 時を回っていた。オリエント急行の車両でお茶が飲めるツアー「ル・トラン」に申し込むと実質1時間も見ていられなかった。結局かなり駆け足になってしまって勿体無かった。内容は中々素晴らしかっただけに尚更だ。ガラスの表現力を見せつけられた、という印象。ル・トランは 2100 円もとるのだけど(美術館自体の入場料は 1200 円なのに)それだけあって中々素晴らしい。もちろん内装は美しいし、長年使い込まれて古びた感じもよかったし、供されるお茶とケーキもとてもおいしかった。最後の 10 分間の解説もよかった。いくつか車内で気になったことがあったので、外に出てから解説をしていたスタッフに訊いてみたのだが、すらすらと答えてくれてしかもそれも面白い話だった。もっと長い時間解説してくれればいいのに。
そこからは歩いて宿へ向かう。800m ほどだったが、大した起伏もなく、まだ気温も比較的高くて問題なく到着した。少し部屋でのんびりしてから晩ごはんへ。がっつりだった昼ごはんとル・トランのケーキのおかげでふたりともあまりお腹減ったという感じではなかったのだが、始まってみるとなにもかもおいしく、最後までぺろりと食べてしまった。
温泉に浸かって、とてもしあわせな気分で眠りに就く。

  • 何度か書いてるけど、どうして長距離列車ってああも寒いんだろう。夏場冷房で寒いのはある程度仕方ないと思うが、春だろうと秋だろうと冬だろうと寒いのは何故だ。まあ寒いと言っても起きていれば平気なぐらいだけど、寝るとなるととりあえずコートは着ないと無理という感じで。おれは基本的に長距離列車では適当に外とか見つつ適当に寝たくて、多分そういう人少なくないと思うんだが、でもあの室温だと眠っても体力は殆ど回復しない。もう少し温度高くてもいいのに。
  • 追記:寄木細工屋さんから知客茶家への移動中にキセキレイらしき鳥を見た。ちょうど通りかかった脇の路地の、意外なほど近くで地面をつついていて謎だった。距離の近さも謎だがその路地がアスファルトで舗装されていたというところがもっとも謎ポイント。なにか落ちてたの?