「NFL 2011 week x」でググるとネタばれを避けられるぞ。（誰の役に立つのかわからない tips）
Miami Dolphins @San Diego Chargers
３連敗で初日の出ていないドルフィンズ。一方のチャージャーズは地元で負け無しの２勝１敗と好調な滑り出し。ドルフィンズは 1Q で QB へニーが肩を強く打って退場するアクシデントに見舞われるものの、代わったムーアがいい感じのパスを２本通してタッチダウンまでつなげる幸先のいいスタート。しかし返しのドライヴでたった３プレイでタッチダウンをあげられてあっさり同点にされてしまうと、そこからはタッチダウンに辿り着けない。チャージャーズも肝心なところで反則してみたりぴりっとしなかったが、3Q の頭にリヴァーズからマシューズへのトリッキーなパスを絡めてタッチダウンを奪うと、あとはお互いにフィールドゴールを決めあう恰好で 10 点差が動かず、チャージャーズが逃げ切って３勝１敗とした。ドルフィンズは泥沼の４連敗。
Indianapolis Colts @Tampa Bay Buccaneers
３連敗中のコルツ、なんとマンデーナイトに登場。ある種晒し者みたいになってます。バッカニアーズは２勝１敗と好調。コルツは今日はペインターをスターターに持ってきた。バッカニアーズの QB フリーマンも実は３年目で、同年にプロ生活をスタートさせているが、ペインターはこれが初めてのスターティングメンバーで、一方フリーマンは既に 30 試合近くのキャリアを積んでいる。試合はお互いの若い QB がいまいち波に乗れずどちらかというと凡戦というべき内容になった。ペインターはレシーバーを見つけるのが微妙に遅くて直接狙われることが増え、最終的には４回ものサックを受ける。一方バッカニアーズは特に前半反則が多く、攻撃時間は圧倒的に長かったのに得点につなげられない。ペインターは今日は一番合っていたようだった WR ガーソンへのタッチダウンパスを２本通し、１本は 87 ヤード、もう１本も 59 ヤードといずれも素晴らしいパス（特に２本目はランアフターパスも含めていいタッチダウンであった）でリードするが、フリーマンも後半調子を上げて、自らのランも織り交ぜながら攻撃を組み立てる。とうとう 4Q には疲れを見せたコルツのディフェンスがこじあけられ、 WR ブラウントのタッチダウンでバッカニアーズが逆転。コーチボックスで思わず立ち上がったマニングの憤怒の表情が大変印象的だった。おそらく最後になりそうだった返しのドライブも自陣のうちにあっさり 4th & 5、残り３分だからギャンブルするかと思ったけどパントにして、そこからはバッカニアーズがラン連発でファーストダウン１回更新して終了。結果論だけどギャンブルすべきだったようには思う。これでコルツは４連敗、バッカニアーズは３勝１敗。
ところでバッカニアとパイレートは両方海賊だった筈だけど、競技によってバッカニアーズがあったりパイレーツがあったりするのはちょっと面白いな。あと、ずっと昔なにかの本で「バッカニアとパイレート」という見出しの両者を比較したコラムを読んだ憶えがあるのだがどうしてもなんだったか思い出せない。多分ウィザードリイシリーズのどれかの攻略本だったと思うのだが。
New York Giants @Arizona Cardinals
ジャイアンツは初戦負けの後２連勝の２勝１敗、カーディナルスは１勝２敗で迎えた対戦。ちょっともうこれ書いてるの翌々週の金曜日とかなんでさらっと書くけど、カーディナルスが 3Q までずっとリードしてたのが 4Q に入ってイーライ・マニングがいきなり本気出したみたいに凄いパスばんばん通し始めてタッチダウン３本取って逆転勝ち。もうなんなのって思った。あとひとつ興味深かったプレイが、マニングからクルーズに通したパスの後、クルーズが走る→タックルされる→完全に外す→スリップでこける、って流れになって、その後クルーズがボールを置いて立ち上がった。NFL ルールだとタックル完全に外れててスリップダウンならまた立ち上がって走ればインバウンズだから、カーディナルスのディフェンスはすわファンブルかと喜んでボールをリカバーした。ところが判定はダウン。カーディナルスはチャレンジするも、審判は「クルーズが自らボールを手離したからその時点でダウンであり、チャレンジの対象にはならない」との見解。ルールブックによると、ランナーが「倒れるか地面にひざをつくかして、もうそれ以上前進する努力を見せなかったときにプレイは止まる」ということだそうで、なるほど終盤の所謂ニーダウンは誰にも触られてないけどダウンと見做されるしそりゃそういうルール無いとおかしい。しかし言われるまで案外意識しないもんなんだなと思った。ともあれジャイアンツの３勝１敗、カーディナルスは１勝３敗となった。
