黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2012 -- Week 15, part 1

San Francisco 49ers (9-3-1) @ New England Patriots (10-3)

雨中のジレット・スタジアム。ボールが滑るのか手がかじかむのか、序盤はややターンオーバーの多い試合となった。その中でリズムをつかんだのはフォーティナイナーズで、キャパニック*1がいいタイミングでロングパスをぽんぽんと決めて前半だけで 24-3、さらに 3Q にもタッチダウンを1本加えて 31-3 とリードする。これ流石にペイトリオッツでも無理だろと思ってたんだけどここからがまじで凄かった。ブレイディがサイドラインでもチームメイトに檄を飛ばしたり気合い入りまくってて、ノーハドルでがんがん攻めこんでいく。フォーティナイナーズは攻撃でも防御でも消極的になってしまい、攻撃は芸も無くランを続けてスリーアンドアウトを繰り返し、防御はクッションをとりすぎてアンダーニースにパスを決められまくる。3Q〜4Q にかけて本当にペイトリオッツは4本続けてタッチダウンを奪って同点に追いついてしまう。残り時間は7分弱、これは面白くなりそうだと思ったのだが、こんな展開の割には決勝点はものすごくあっさり入った。同点となった直後のキックオフをフォーティナイナーズリターナー、ルーキー RB のジェームズが敵陣 38 ヤード地点まで返すビッグリターンを見せると、その次のプレイでキャパニックが放ったパスはクラブトゥリーに対してランアフターキャッチであわよくばファーストダウンを取ってくれという類の短いパス。ところがこれにペイトリオッツのコーナーバックが自分から当たりに行ってしまいあっさり抜かれる最悪のタックルミスをして、そのままタッチダウンになってしまった。実際にはそのあとも6分以上あったのでまだ試合の行方自体はわからなかったのだが、我に返ったフォーティナイナーズディフェンスがペイトリオッツのドライブをようやく止め、さらにフォーティナイナーズフィールドゴールを追加→ペイトリオッツフィールドゴールを返すもオンサイドキックに失敗して時間切れ、となって 41-34 でフォーティナイナーズの勝ちとなった。中盤の脂っこさに比して最後はあれっと思うほどあっけない幕切れだった。
ともあれフォーティナイナーズはプレイオフ進出を決めた。ペイトリオッツは 2010 年シーズンから続いていた「レギュラーシーズン後半戦での連勝」が 21 で止まり、シード権争いでも痛い1敗となった。

Green Bay Packers (9-4) @ Chicago Bears (8-5)

同地区対決。
パッカーズはここで勝てば地区優勝が決まる。ベアーズはここで勝てばとにかくもパッカーズと並び、地区優勝の目が残り、プレイオフにも一歩近づく。
先制したのはベアーズ。カトラーからマーシャルへのタッチダウンパスが通り、7-0 とリードする。しかしそこからはパッカーズにエンジンが掛かり、3本のタッチダウンをあげて 21-7 とする。どうにかしたいベアーズだったがカトラーは微妙にパスの精度が低く、マーシャルはこれでもかとばかりにマークされ、フォーテイのランも中々出ない。3Q には相手のパスインターフィアランスを絡めて敵陣1ヤードまで攻め込むが、この1ヤードが詰め切れずフィールドゴール止まり。4Q にはパントをパッカーズリターナー・コブがファンブルしたのをリカバーして敵陣 16 ヤードという絶好の位置から攻撃権を得たがここも1ヤードも進めずフィールドゴール。ディフェンスは頑張ってその間得点を与えなかったが、結局オフェンスが点差を詰め切れなかった。
パッカーズはこれで昨季に続いて地区優勝が決定。15-1 だった昨季ほどの圧倒的な強さは感じないものの、特に同地区対決ではめっぽう強く、これで今季地区内成績は 5-0 となった。プレイオフでも当然今年こそは期するところがあるだろう。
ベアーズは今季攻撃の選択肢が少ない印象があって、それでもなんとか相手をロースコアに押さえて勝ってきたが、ここへ来てそれが上手く行かなくなっている。これでプレイオフピクチャーでも7位まで落ちてしまった。踏ん張りどころだ。

*1:ここまで Kaepernick って綴りだけ見てケーパニックって書いてたけど CBS(だっけ?)の本人が名乗る映像見たらキャパニック(綴りに直せば kappernick)っつってたんでキャパニックにします