黄昏通信社跡地処分推進室

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息子にシャツを着せようとしたらソファにあるひざかけを指して「おとーちゃん、このシャツとこれおんなじもようなんだよ」と言う。なるほどどちらもチェック模様だ、と思い「おーほんとだ、おんなじだなー」と返事しようかとしたところちょうど聞いていた妻が「それ本当に同じ柄なんだよ」と教えてくれた。
え、と思って見直してみると、大きさこそ違うものの確かに地の色の配色も直線のパターンも同じだった。シャツはいただきもののラルフローレンで、ひざかけもおれがひとり暮らしを始める時に実家からぱちっていただいて来た奴で、どうやらラルフローレンらしい。タータンチェックは基本的にすべてのパターンが登録されて保護されている。だからそのふたつはその意味で同一の柄なのだ*1
息子がそこまでわかって言ったのかどうかは知らない。でもわかっていた可能性も充分あると思う。子供のパターン認識能力と記憶力は大人が想像するよりもずっと高いことがあるからだ(必ずしも常に発揮されるわけではない)。こういう瞬間に出会えることは子育ての醍醐味のひとつと思う。

*1:これは論理としては飛躍している。「両方ラルフローレンが作っているからその両方の柄は同一だ」ということにはならない。が、登録していない限り「似ているけどちょっと違う柄」とかを使うこともできないので、まあここでは充分説明になっていると言える。