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東京高専へ。今のところ息子の進路めちゃくちゃ漠然としてるのだが、ひとつの可能性として高専は考えていて、ぼちぼち情報収集はしておこうかなというところ。
そもそもの前提として高校は中等教育なんだけど、高専は高等教育、という違いがある。だから「生徒」ではなくて「学生」になるし、自由と主体性が要求される。大抵のところは学科制やコース制を敷いていて、1年次は共通、2年から学科なりコースなり別に分かれる、というカリキュラムが多いらしい。通学距離や学費を考えると、現実的な選択肢は国立の東京高専か、都立の産業技術高専(荒川/品川)しかない。で、東京高専がどこにあるかというと狭間(※地名)であり、京王線直通特急に乗っても明大前から40分というそこそこヘヴィーな距離にある。この程度だと寮にも入れないしねえ。
ともあれ、この日は東京高専オープンキャンパスで、その中で学校説明会があった。学校説明会では在学生が出てきて話をしてくれたのが印象的だった。よく言われる通り実験、実習、レポートは多く、理数系が好き、手を動かすのが好きでなければ多分来ない方がいいかも、とのこと。中学を出てそういう世界に放り込まれるのはしんどそうだけど、ちゃんとやりきれれば就職には困らない、という感じらしい。もちろん大学に編入する道もある*1。この辺りは既知の知識ではあるのだけど、やはり話を聞くとちょっと印象は変わってくる。
で、全体の学校説明会の後は学科の説明会をふたつはしご。電子工学科と、情報工学科。だいたい各学科教員が7~9人ぐらいいて、それぞれに専門の研究をしながら分担して講義を持っている、という感じのようだ。ここら辺は大学とほとんどおんなじかな。そうそう、講義も1コマ90分らしい。あとは各学科の展示とかを見たり、ものづくりセンター(工作機械がいろいろ置かれている、平たく言えば工場)を見学したり。キャンパスがやたら広いのも印象的で、高低差のある広い敷地にぼこぼこ建物が並んでいるのはまさに大学っぽい感じだった。
ということで夕方まで見学して帰る。帰り、おやつ買おうとか行って寄ったコンビニに傘を忘れたことに電車に乗ってから気づき、ひと駅行って戻る。息子には申し訳なかった。このように時々忘れたりするのだけど、なんだかんだすぐ気づいたりで失くすこともなく、もうこの傘は14年ぐらい使っている。一本の傘を14年使うの、けっこうすごくないか。買った日のことは憶えているからブログに書いてあるだろうと思って調べるのだが、何回調べてもこの傘を買った日のことは書いてない。買ったとき息子がまだこの世にいなかったことは間違いないのだけど。

*1:たしか『ブレイクエイジ』の任谷が編入を目指しているという話が作中でちらっと出てきたと思うんだけど、どのエピソードだったか。枕の話だったかな……。