黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2013 -- Week 1, part 3

Atlanta Falcons (0-1) @ New Orleans Saints (1-0)

セインツが白い方のジャージだったからジョージアドームかと思ったら天井にベンツのマーク描いてあった。なんぞ?
大きく成績が開いた昨年でも好勝負だった同地区のライバル対決。序盤はファルコンズの一方的なペースで、簡単にタッチダウンを取ると続くドライブでも残り7ヤードだかまで攻め込む。しかしここでセインツのディフェンスが踏ん張り、タッチダウンをあげさせずにフィールドゴールにとどめてお引き取りいただく。
ここからセインツが反撃。まずフィールドゴールを1本返すと、返しのファルコンズの攻撃は1プレイ目でファンブルロストとなる。その返しにブリーズが中央のコルストンへロングパスを決めて、あっという間に同点に追いつく。さらにフィールドゴールを1本追加して、セインツがリードして折り返した。
後半に入って、ファルコンズは新加入の RB スティーヴン・ジャクソンが 50 ヤードのランというビッグプレイを見せると最後はライアンからフリオ・ジョーンズへタッチダウンパス。しかしセインツも返しのドライブをぐんぐん進めてこちらはブリーズからグレアムへタッチダウンパスが通る。これは低いボールだったがよく拾って、サイドライン際押されながらもコーナーポストいっぱいにボールを通らせるいかにもグレアムらしい素晴らしいキャッチだった。20-17 とみたび逆転。
4Q、セインツは敵陣4ヤードまで攻め込むも 4th&2 でフィールドゴールを選択、23-17 という微妙なリードになって勝負は最終ドライブへ。ライアンは面白いほどぽんぽんとパスを通し、敵陣7ヤードでファーストダウンを獲得する。残りは1分、タイムアウトはふたつ、むしろ時間が余り過ぎることが心配になるほど。ライアンは4回ともパスを投げる。だが1本は長すぎ、1本は通ったがタッチダウンには至らず、1本はエンドラインの真上でマークを振り切っていたジャクソンがドロップ、そして最後の1本はトニー・ゴンザレスの手に収まる寸前でヴァッカーロの指先にわずかにチップされ、ゴンザレスが弾いたボールをハーパーが拾って万事休した。

  • セインツはショーン・ペイトン HC が1年間の出場停止から戻ってきて最初の試合を見事に白星で飾った。昨年はディフェンスが崩壊してたけどこの試合では勝負どころでの踏ん張りが目立った。RB も絶対的な選手はいないけど3人を使い分けてそこそこにゲインを稼いでいた。もちろんブリーズのパスの確かさは健在だ。もともと力はあるし、今年はいいところまで行けるかも知れない。
  • ファルコンズも流石にプレイオフの常連だなと思わせる戦いぶりで今季も期待できそう。ターナーが抜けて代わりに入ってきたスティーヴン・ジャクソンも今日ぐらい仕事をしてくれれば充分だろう。

Green Bay Packers (1-0) @ San Francisco 49ers (0-1)

キャンドルスティックパークはよく晴れて暑そうなほど。
クオーターバックが緒戦からかなりの仕上がりで、見応えのあるパス合戦になった。キャパニックはこの試合ではランをほぼ封印してパサーとして振る舞っていたのだが、やはり肩が強くていいパスを投げる。今季レイヴンズから移ってきたアンクアン・ボルディンとは相性がいいようで、試合を通じてなんと 13 回パスを通して 208 ヤードのゲインだった。もちろんボルディンの能力が高いことは疑いないのだがそれ以上のものがありそうに思えた。
一方ロジャーズも相変わらず鋭いパスを連発。ここぞというところでのミドルからロングレンジのパスが素晴らしい精度で、短い時間でぽんぽんとドライブを進めた。特に前半終了間際のタッチダウンにつながったドライブはロジャーズの真骨頂で、最後サイドライン際を走り切ったフィンリーのプレイも見事だった。
試合は常にフォーティナイナーズが先にタッチダウンを挙げてそれにパッカーズが追いつくという展開で、3Q までそれぞれ1本ずつタッチダウンを取り合って 21-21 となったが、4Q では先にフィールドゴールを決めたフォーティナイナーズに対してパッカーズタッチダウンで返してこの試合で初めてリードする。しかしその返しのドライブでキャパニックが慌てずタッチダウンまできっちりつなげて再逆転すると、最後はもう1本フィールドゴールを追加して、34-28 でフォーティナイナーズが逃げ切った。

  • キャパニックは 27/39-412yds-3TD-1INT と文句のつけようがない成績。ショートパスを着実に通していたような印象だったけどそれだったらとてもこんな数字にならないし、上のボルディンの数字からしても結構要所ではそこそこ長いパスも通していたことになる。ランは7回で 22 ヤードだがそれも充分な数字で、昨年の実績がフロックではなかったことを証明したと言えそうだ。