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NFL 2013 -- Week 10, part 2

おれしか読まないんだったらそもそもその週のエントリを3つとかに分けてる意味あんのか、という根本的な疑問!
※おれが読みやすいのでこれからも分けます

Detroit Lions (6-3) @ Chicago Bears (5-4)

ライオンズが 3Q に勝ち越してそのまま押し切る。珍しくスタフォードのパスが 219 ヤードと少ないヤーデイジながら、ブッシュが 14att-105yds とめちゃめちゃ走って勝利に大きく貢献した。
股関節の怪我から復帰したカトラーだが、最初のドライブでタッチダウンをあげたものの、試合が進むにつれて状態が悪くなって行き、最後は退がる羽目になった。この人の場合「プレイオフで自分から引っ込むって言っちゃった事件」の影響がおそらく未だにあるので駄目そうな時は周りが止めないと多分よほどのことがないと本人は続けちゃう。トレストマン HC は試合後に「ちょっと引っぱり過ぎたかも知れない」みたいなこと言ってたみたいですけどその通りです。試合後には足首も痛めていることが判明して次週は出場しないことが確定した。
ベアーズにとって悔やまれるのはその後を受けたマカウンがかなりよかったこと。この日も限られた時間でのラストドライブで、4th&1 でも焦らずレシーバーを探してパスを通してみせたり、最後もマーシャルへいいコントロールのパスを決めて 21-19 と2点差に詰め寄った。最後はツーポイントコンヴァージョンに失敗して負けてしまったけど、もっと早くスイッチしていればと思わせた。
これでライオンズは NFC 北の単独首位(2005 年以来なんだそうです)。パッカーズ、ベアーズともにエース QB が負傷していることもあって地区優勝のチャンスであることは間違いなさそう。ベアーズは一歩後退したがまだまだ地区優勝、ワイルドカードともに充分狙える位置だ。マカウンがこの日ぐらいのパフォーマンスを見せていられるうちにカトラーが戻ってくればというところ。

Carolina Panthers (6-3) @ San Francisco 49ers (6-3)

あんまりちゃんと見てなかったけど多分凡戦。最終スコアは 10-9 で、両 QB のパッサーレイティングが 50 台と 40 台とかそんな感じだったらしいので。それぞれパントも7本ずつ蹴ってるしわりとフラストレイションの溜まる試合だったことだろう。フォーティナイナーズは TE ヴァーノン・デイヴィスが脳震盪で退場となってしまったのが痛かった。早いうちに復帰できればいいが遅くなるようだと今後の試合にも影響しそう。
パンサーズはともあれ5連勝。弱い/落ち目の相手をなぎ倒している印象だったがフォーティナイナーズに勝ったのなら評価せねばなるまい。来週はペイトリオッツと当たるので文字通り真価が問われるところ。
ところでキャパニックさん、ハードカウント下手じゃないですか。4th&1 とかでやってるの時々見るんだけど「こりゃひっかからんじゃろ」っておれですらちょっと思う。まあいいんだけど。もしかするとシーズン終盤に向けて長々と仕込んでるのかも知れないし。

Denver Broncos (8-1) @ San Diego Chargers (4-5)

AFC 西の同地区対決。
この試合の前まで今季のパス成功率1位はフィリップ・リヴァーズ、2位がペイトン・マニングだった。しかしこの日はふたりとも成功率を下げる結果となり、また内容には大きく差があった。リヴァーズは今季のひとつの勝ちパターンである短いパスを刻んでのロングドライブは継続したのだがいつも以上に詰めが甘く、ひたすらエンドゾーンが遠かった。一方マニングは特に前半ここぞというところでのロングパスをあっさり決め、短い時間でタッチダウンに辿り着いた。前半 21-6 とリードしたブロンコスが後半は 3Q のタッチダウン1本にとどまったものの 28-20 で逃げ切り勝ち。チャージャーズは後半マニングのファンブルロストを絡めて追い上げたが、8点ビハインドから同点を目指すドライブがつなげられず。頼れるレシーバーをふたり欠いてしまっている今季の状況がどうしてもこういうところで出てしまう。
これでブロンコスは 8-1 となってチーフスとの1ゲーム差を守り、来週とその2週後に続けて直接対決が待っている。シーズン開始時はこの2戦こそがブロンコスのスケジュール強度を大きく下げている要因だった筈なのに、いざ対戦する時にはリーグ全体の首位争いになっているのだから本当に面白いものだ。で、おそらくどちらかが地区優勝した後もう一方がワイルドカードになるわけだが、AFC は地区首位のチームが走っているところが多く、ワイルドカードの2枠目の争いが団子になっている。いま 5-4 のジェッツが単独で2位だから、チャージャーズもまだ目がないわけではない。諦めずに食い下がって欲しいところだ。