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NFL 2015 -- Week 4

今週から BYE がはじまる。まずペイトリオッツタイタンズ。そういえば、ブレイディが予定通り出場停止になってたら bye 明けに帰ってくるはずだったんだっけ。
ところで今季は日曜の日付に入れてるんだけど、当然ながらマンデーナイトの分はその翌日です(今週だと10-05)。去年はそのために月曜日に書いてたけど、いちおう。

Baltimore Ravens (1-3) @ Pittsburg Steelers (2-2)

サーズデイナイトフットボールは同地区対決。
スティーラーズロスリスバーガーの怪我でヴィックが先発。まさかこんなところでチャンスをつかむとは思ってなかったわけだが、まずまず無難かつ献身的な仕事ぶりで、特に 2Q にベルがタッチダウンをあげた場面では自ら走っていって素晴らしいブロックを見せており、この歳でこの立場でそのプレイができるのはすげえなと率直に思った。
試合は 3Q 途中までスティーラーズが 7-20 と大きくリードしたがそこから追加点を奪えず、逆にレイヴンズが追い上げてオーヴァータイムにもつれこみ、最後も K ジャスティン・タッカーが FG を決めて逆転勝ち。スティーラーズはまたしてもスコビーが大事なところで2本も決められず、勝ちを逃した。そろそろクビになるんじゃないかなあ。
→翌週追記:クビでした。まあ、そうですよね。本当に厳しい世界。


最終スコア:BAL 23[OT]20 PIT

Carolina Panthers (4-0) @ Tampa Bay Buccaneers (1-3)

パンサーズが連勝を4に伸ばす。オフェンスのスタッツはぱっとせず、ウィンストンのインターセプト4本に助けられたかっこう。まあしかしこういう勝ち方をするチームではある。バッカニアーズはまだウィンストンが不安定で、今季は安定した戦いは望むべくもなさそう。


最終スコア:CAR 37-23 TB

New York Giants (2-2) @ Buffalo Bills (2-2)

ジャイアンツが星を五分に戻した。スマートな勝ち方とは言えないが終始リードしていたし悪くない。4Q でビルズに一瞬 17-10 まで詰め寄られた直後にラシャド・ジェニングズがミッドフィールドあたりから左サイドライン沿いを駆け上がって、ほとんど個人技でタッチダウンを決めたのが大きく、そこでほぼ決まった。
イーライ・マニングオーディブルの時にすごいわたわたと指示を飛ばしていてなんか面白かった。
タイロッド・テイラーはスターターとしての経験は少ないはずだが落ち着いていてそこそこよかったと思う。


最終スコア:NYG 24-10 BUF

Houston Texans (1-3) @ Atlanta Falcons (4-0)

ファルコンズの圧勝。テキサンズは先発のマレットがぼろぼろで、12/27 のインターセプト1本。チームではファンブルロストも2本あって、3Q 途中までに 0-42 という大差になってしまう。そこで我らがブライアン・ホイヤーが登場、やけくそでパスを投げまくって 17/30-232yds-2TD、ついでにポルクのラッシングタッチダウンもあって計 21 点を連続で返した。まあ、もちろん勝敗の行方にはビタイチ関係なかったわけだが、誰にでもできるパフォーマンスでもなく、なんだか評価が難しい。NHK-BS の中継では 4Q のファルコンズの攻撃ははしょりまくってたのでホイヤー劇場みたいになってました。完全に俺得。
ファルコンズは普通に強くて、先週も書いたけどプレーオフはまあいきそうな感じ。


最終スコア:HOU 21-48 ATL

Minnesota Vikings (2-2) @ Denver Broncos (4-0)

連勝中の両チームの対戦。ヴァイキングズはブロンコスの最初の攻撃を FG にとどめると、攻撃ではブロンコス陣のレッドゾーンまで攻め込みながら FG に終わり、それも 38 ヤードをブレアー・ウォルシュが外してしまう。返しのブロンコスの最初のプレイ、RB ヒルマンがボールを渡されて左端を駆け上がると、なんとそのまま 72 ヤード走りぬいてタッチダウン。3-3 のはずが 0-10 となってしまいヴァイキングズには意気消沈の1本となった。
3-13 となってから前半最後のブロンコスの攻撃、順調に進んでいるかに見えたがまさかのインターセプトヴァイキングズにチャンス到来。残り 23 秒と時間が無かったが、ブリッジウォーターがウォレスにタッチダウンパスを決め、10-13 として前半を折り返した。
後半は最初のドライブでブロンコスタッチダウンを挙げると、その後はしばらく得点が入らず。試合が動いたのは 4Q で、ヴァイキングズが自陣3ヤード地点からのドライブを延々と続けてミッドフィールド付近まで来る。ここで 4th&1 となると、残り 10 分あったがヴァイキングズはギャンブルを選択。実際パントを蹴ってあと2回得点するのは難しかっただろうと思うのでこれはよい選択だったと思う。そしてこの選択の正しさが報いられたかのように、オフェンスラインが完璧な仕事をやってのける。「紅海みたいに」大きく前が開くと、ピーターソンががら空きのど真ん中を 48 ヤード走りぬいてタッチダウン。17-20 と追い上げた。さらに返しのドライブでマニングは左奥へのなんということのないパスを投げ損ない、S ハリソン・スミスの目の前に飛んでしまう。ごっつぁんのインターセプトになって、ヴァイキングズがその攻撃をフィールドゴールにつなげてとうとう同点に追いついた。
しかしブロンコスはその返しのドライブを慌てず騒がずフィールドゴールまで持って行き、20-23 と再びリードを奪うと、最後はヴァイキングズの同点を狙うドライブでブリッジウォーターにこの日七度目のサックを浴びせ、たまらずこぼしたボールを奪い取って試合を決めた。
ヴァイキングズは相手のミスにうまく付けこんで得点を重ねただけに、わずかに及ばなかったのは惜しかった。ブロンコスはターンオーバーでかなりの得点を失ったが、オフェンスがそれ以上に点を取って事なきを得た。カードの割には面白い試合になったが、結果的には順当におさまった。


最終スコア:MIN 20-23 DEN

Detroit Lions (0-4) @ Seattle Seahawks (2-2)

これマンデーナイトだったかな。
おたがいディフェンスが頑張ってロースコアのゲーム、シーホークスが逃げ切ったのだけど 4Q に物議をかもした判定があった。ライオンズがたしかレッドゾーンに攻め入っていて、スタフォードからカルヴィン・ジョンソンへのミドルパス、これが通ってタッチダウン!……と思われたのだが、ゴールラインのぎりぎり手前でチャンセラーが絶妙のパンチングを決めて、ボールはエンドゾーンを転々とする。このボールがエンドゾーン後方に転がり出てタッチバックとなり、ライオンズは最後の逆転機、最悪でも同点というポジションを失ってしまった。ところが、ボールが転がり出る直前にシーホークス LB スミスが明らかに故意にボールに触れて押し出している。これはイリーガルバッティングで、ライオンズは残り1ヤードでファーストダウンを得る筈だった。この判定が正しくされていれば結果が覆っていた可能性は高いだろう。ライオンズにはいかにも不運なプレイと判定だった。これでライオンズは 32 チーム中唯一の未勝利チームとなった。


最終スコア:DET 10-13 SEA

Other Games

NYJ(3-1) 27-14 MIA(1-3):ロンドン興行。ジェッツが前半から先行してそのまま逃げ切った。アイヴォリーが 29att-166yds と走りまくった。ドルフィンズは 3DE が 0/12、4DE が 0/4 とのことで、さすがにそれだと厳しい。タネヒルも 19/44-2INT と精彩を欠いた。なお 83,xxx 人の入りだった模様。ウェンブリーを9割埋めたのならやっぱ需要はあるんだなあ。
KC(1-3) 21-36 CIN(4-0)ベンガルズほんと強くなったなあ。開幕4連勝でもそんなに驚きでもないもんね。公式ではドルトンの動きながらのパスをほめているが実際のところはどうなのか。チーフスはトータルで 461 ヤード(ネット)もゲインしながらタッチダウン無しというまさかの記録で、カイロ・サントスの FG 7/7 は NFL 史上2位タイの記録とのこと。
JAX(1-3) 13-[OT]-16 IND(2-2):コルツがオーヴァータイムの末ようよう勝利。ラックの怪我でハッセルベックがほぼ3年ぶりのスターターだったようで(てことはタイタンズの頃だな)、そこそこのパフォーマンスを見せて勝ち。ジャグァーズは何度も勝つチャンスがあったが K マイアーズが肝腎のところで外しまくり試合を決められなかった。
PHI(1-3) 20-23 WAS(2-2):ぐだぐだの NFC 東の同地区対決はレッドスキンズが競り勝つ。イーグルズこれは重症ですなあ。カズンズは 31/46-290yds-1TD-0INT とまずまず。イーグルズはまたランプレイが出なかった。マレーはやはりフィットしないのか。
OAK(2-2) 20-22 CHI(1-3):ベアーズ初勝利。おめでとうございます。先週は出られなかったカトラーが今週は復帰し、最後は2分強で自陣 20 ヤード地点からフィールドゴールまで持っていったとのこと。レイダーズはウッドソンがなんと二週連続のインターセプトを記録したが、後半はタッチダウンをあげられず最後に逆転を許した。
CLE(1-3) 27-30 SD(2-2):どちらもわりとひいきのチームではあるんだけどこの2チームならチャージャーズかな。タイムアップフィールドゴールで勝ち。リヴァーズは 358 ヤード投げたとのこと。ブラウンズもマカウンが 32/41-356yds-2TD-0INT と奮闘したが最後の最後で足りなかった。
GB(4-0) 17-3 SF(1-3):アーロン・ロジャーズが止まらない。224 ヤードタッチダウン1本は物足りないが、またしてもインターセプトなし。ディフェンスも地上・空中をほぼ制しきり、あわや完封の3失点にとどめた。両チームの対戦はこのところハイレベルな試合が多かった印象だが、今季は日本では放送すらしてもらえず、実際の試合も評価の通りに。キャパニックも 13/25-160yds(1INT) と全く冴えなかった。
STL(2-2) 24-22 ARI(3-1):同地区殺しのラムズがまたやってくれた。ここ数年ほんとなんなんだっつうぐらい(成績に比して)同地区に強く、この日もカーディナルズに初黒星をつけた。しかしまあ、地区優勝争いを確実に面白くしてくれているので見ている分には大歓迎ではある。ルーキー RB のトッド・ガーリーが 19att-146yds と走りまくり、投げてはフォールズが3タッチダウン。守ってはカーディナルズのレッドゾーンオフェンスを5回中タッチダウン1回に抑えた。いいところが全部出たというところか。
DAL(2-2) 20-[OT]-26 NO(1-3):ロモのいないカウボーイズ相手に、ようやくセインツが片目開眼。オーヴァータイムの2プレイ目、自陣 20 ヤード地点からブリーズがわがひいき C.J.スピラーに短いパスを通すと、そのまま駆け上がってタッチダウンまで行ったらしい。レギュラータイムの最後はルーキー K ザック・ホッカーが 30 ヤードの FG を外し、相当いやなムードだったと思われるが、それを吹き飛ばす勝利となった。これが浮上のきっかけとなるか。カウボーイズはウィーデンが頑張って一時は 20-20 に追いついたが逆転には至らず。ウィーデンは先発 10 連敗となった。NFL の現役 QB ではブレイン・ギャバートと並んで最長だそうな。超余計なお世話。