黄昏通信社跡地処分推進室

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こどもたちをスポーツクラブの日帰りバス遠足に送り出す。バスで三峰口まで行って秩父鉄道の SL 列車に乗って寄居からまたバスで帰ってくるというもの。面白いのは、各参加者いっこずつ使い捨てカメラを渡されて、道中で写真を撮ってくるというプランになっていたこと。天気に若干の不安はあったが、とにかく朝は送り出した。
というわけでほぼ一日ふたりの時間ができたのでお出かけすることに。まずは日本民藝館「柚木沙弥郎*1の染色 もようと色彩」。おれはもうこの人のこと全然全く知らなかったのだけど、本朝の型染の第一人者らしい。大学を出て大原美術館に勤めていたころに芹沢?介の作った型染の暦に出会い、上京して芹沢に弟子入りする、というなかなかすさまじい経歴の持ち主。その後染物屋で修業を積み、独立して最初に世に問うた作品が柳宗悦の目に留まり、作家生活を歩み始める。ほとんどシンデレラストーリーだが、それを可能にする才能があったということなのだろう。実際作品も素晴らしかった。大胆であったり、かわいかったり、ちょっとヘンテコだったり、どこかプリミティヴな、国籍不明のような、カラフルな染め物たち。見ていると奇妙な多幸感があった。よかったです。日本民藝館の建物自体も素敵だったなー。あれも宗悦が「細部まで自ら」設計したらしいんだけど、年月が経っていい感じに年季が入っていて大変素晴らしい。いい展覧会でした。
お昼はどうしよう、と言いながら駅のほうへ戻ると、妻が友達から聞いていたといういい感じのパン屋さんがあったのでいろいろ買い込む。雨なのでいささか困りつつ、東大駒場キャンパスにお邪魔してベンチでいただく。パンもサンドイッチもめちゃめちゃおいしかった……。
そのあとは新宿に移動して、ニトリを見たり、エアコンを見たり。そろそろ子供部屋をなんとかしなければいけないので、それに向けて。
そこからはトップスのチョコレートケーキを買って家に戻って、それでも 15:30! やはり子供がいるといないとでは行動の速度が全然ちがう。時々はこういう日があるのもいいものだなと思う。


夕方、子供たちが無事帰って来たのを迎えに行く。晩ごはんはもういいかという感じで唐揚げ屋さんで唐揚げ弁当を買って帰った。

*1:ゆのきさみろう