恒例の一族旅行、今年もフルメンバで開催された。兄夫婦とおれと弟は登山組で、六時半のあずさで西下する。というわけで五時起き。新宿駅の駅弁屋はまだ空いてないらしいのでコンビニめし。ううう泣けるぜ。せっかくなので好きなものをばんばん買う。あずさ 71 号は臨時列車(季節列車)で表定速度は若干遅いが、それでも茅野までは二時間半といったところ。弟とだべっていたらけっこうあっというまに着いた。タクシーで唐沢鉱泉まで移動。車を降り立つと、涼しい! 摂氏 21~22 度ぐらいか、はっきりわかるぐらい涼しくて嬉しくなってしまう。宿に荷物を一部預けて、準備運動をして、10時ちょっと前に出発。川を渡るといきなり樹林帯で、苔がびっしり生えてて美しい。こんなに苔が生えているかというぐらい生えててなんとも独特の雰囲気がある。50 分ぐらい上って枯尾ノ峰分岐。ここで概ね尾根にとりついた格好で、ここからは東に向かって西尾根を上っていくことになる。尾根に上がってからもしばらくは樹林が続く。40 分ほど行って、ピークを越えたところが第一展望台。天気がよかったので眺めがすごくいいし風も涼しい。これは登山のいいところを存分に味わえているなあ。そこからちょっと行ったところが第二展望台で、第一には若干劣るけどここからもいい眺め。というところでお昼になったので昼ごはんを食べる。サーモン押し寿司、おにぎり二個&からあげセット、と食べたまではよかったけど義姉からいただいたチョコチップスコーンをはじめとした行動食をあれこれ食べていたおかげでまあまあお腹いっぱい。でもザックにはまだ「大きなおむすび 鮭&いくら」が丸々残っている。意を決して食べたが、これはさすがに多すぎで、このあと若干おなかが苦しかった。このあたりからハイマツが増えてきて、いよいよ高山に来たなーという感じで嬉しい。ハイマツばかりは高い山に来ないと見られないからね。山頂の手前は大きな岩がごろごろ転がってる岩場。そこそこ急登だけど風雨にさらされて岩はだいぶ丸くなっているし、ペンキとかロープとかのガイドもあって見た目ほどは大変じゃなかった。というわけで西天狗に到着。東天狗より 6m だけ高いらしく、一応こちらが主峰ということになっている。ここからは赤岳や横岳も見えてめちゃくちゃ眺めよかった。ここまでで弟はかなり疲れていたのでここで休憩、兄夫婦とおれは荷物を置いて東天狗を往復してくる。高度で言うと 60m 降りて 60m 登るだけなのだが、けっこう飛ばしたのでまあまあきつかった。東天狗からの眺めを堪能して、三十分弱で西天狗に帰り着きそのまま下山に入る。少し雲が出てきたが雨にはほど遠く、コンディションとしては悪くない。弟がかなりばてていてきつそうで、兄とおれで荷物を分けて持つ(ほとんど兄が持ったんだけど)。コースタイムよりはかなりかかってしまったが、無事に下山できた。あーよかった。宿の自動販売機でファンタグレープを買って飲んでいると、先に着いていた非登山組の子供たちが部屋から顔を出してわーわー歓迎してくれた。おつかれさまでした。部屋はばか広くてびっくり。もともと宴会場だった部屋を客室に改装したみたいで、それがたったの三分割なのでたぶんその気になれば一部屋二十人ぐらい泊まれる感じなんだよね。もうばーっと荷物広げて使ってしまった。んで風呂に入って出たらもうごはんの時間。山の旅館らしくいろんなおかずがけっこうなボリュームで出てきて、イノシシ鍋があってゆでとうもろこしがあってとにかく盛りだくさん。大きなおむすびが効いててごはんはおかわりできなかったけど、いろいろ食べられておいしかった。部屋に戻ったらさすがにめちゃめちゃ眠く、子供たちは UNO とかやってたみたいなのだけど、それを尻目に沈没。
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おなじみ山行記録。今回そこそこの時間歩いたので載せがいがある。
0955 唐沢鉱泉発
1035-1037 立ち休み
1042 枯尾ノ峰分岐
1125-1140? 第一展望台(大休止)
1200-1225 第二展望台(昼めし)
1302-1318 西天狗
1328-1333? 東天狗
1345 西天狗
1456 第一展望台
1550 枯尾ノ峰分岐
1646 唐沢鉱泉
このルートは標高差は 700m ぐらいとさほどでもなく(獲得標高も大差ないはず)、樹林帯→ハイマツ→岩場と変化に富んでいて眺めもよく、大変いいコースだと思う。またいつか登りたいけど、今回がよすぎたから、これ以上気持ちいいときはないかなあ。