黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

マグライト

家に置いてあるマグライトが点かなくなってしまったので、電池をチェックしてみると完全に切れている。電池を交換してみるが点かない。ばらしてみる。と、あちこち接点が錆びている。考えてみるとバイトの頃買ったので 20 年選手だ。そりゃ錆びるわい。ということであちこち磨いてから組み直してみたところあっさり点いた。よかったよかった……と思ってから急に気付いたのだが、この道具はもう完全に時代遅れだな。頑丈なことと、大きさの割に明るいことが取り柄だったはずだが、頑丈さはともかく今や LED ランプの方が同じ大きさかあるいはもっと小さくてもこれより明るいし、電力の消費も小さいはずだ。さらにマグライトには電球の寿命が短くてバカ高いという最大の欠点があることを考えるともはや使う理由がひとつも無いと言ってもいい。思い入れはあるし、なんかスピッツのツアーグッズのストラップがついてたりするし、処分するには忍びないのだが、それはそれとして非常用には一本ちゃんとした LED ライトを買った方がいいのだろう。

ところで、以前も書いたかもしれないが、マグライトの電球はおれの知る限り新橋のキムラヤというディスカウントショップがダントツで安かった。定価が二個で 500 円だったのだが、家電量販店や秋葉原で探しても安くて 350 円というところだったのが、キムラヤでは 280 円で売っていたのだ。ただし入荷の頻度が低いのが玉に瑕で、一度欠品になるとしばらく入荷しなかった。当時のメンテナンスバイトはだいたいそこで買っていて、誰かがたまたま入荷してるのを見かけるとメンテノートで「キムラヤにマグライトの球入ってました」などと情報共有したりなどしたものだった。しかしこの電球は本当にユーザー泣かせで、替えた直後に切れることがわりとよくあって、そんな時はひとしきり悪態をついた憶えがある。あと電池を替えるとなぜか電球が切れることがわりとよくあって、あれは何故だったのか未だによくわからない。考えてみるとライトが自腹だったのそもそもおかしいのだが、一方で道具や工具は自前のを持ちたい!という気持ちがあったことも確かだった。今家にある工具の大半はこの頃揃えたことになる。