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LOCK OUT! in みんはや #3:優勝レポート

クイズ LIVE チャンネルでやっている名物クイズ番組「LOCK OUT!」。普段はスタジオ収録をしていて、どのステージでも誤答1回で即失格という厳しいルールのもと優勝を争うという番組で、おれも賢押杯 2018 へのクイズ修行をしてたときには結構見ていたのだけど、このご時世スタジオで早押しをするのは難しい。ということで先月から実験的にみんはやでの企画が始まっていた。
1回目は逃したものの、4月末に #2 と #3 の募集がまとめて行われていて、せっかくだからと応募してみたら「手を使わずに座禅の足が組める」という自己アピールが功を奏したのか、#3 の方で参加資格が得られた。
参加者は 30 人前後、全部で3回戦。全体に共通するルールで、回答権 45%、誤答1回で失格となる。正解は 10pts.、1回戦は 1st ボーナス無し、2回戦は 1st が 20pts、決勝は 1st が 30pts となる。1回戦通過が全体→13+α、2回戦通過は n→6+α。ボーダー上で同点なら全員通過となる。

準備らしい準備はほとんどしなかった。一応 #2 は見てみたが、正直「これは無理だ」という感じだった。とにかく点くのが早い。かと思うとひねった問題も来る。どちらかというと慎重になった方がよさそう、ということだけわかった(#2 の1回戦は 29→13 だったが、そもそも失格しなかった人が 13 人しかいなかった)。しかしそれでは2回戦はおそらく抜けられない。大胆かつ慎重に。よく言われる言葉だが、言うとやるとは大違いだ。
二回だけ、同じく #3 に参加した「まさヤング」さんがみんはやで立てていたAランク問題の1×失格部屋に入れてもらって練習した。だが1回目は9問目ぐらい、2回目にいたっては2問目で飛んだ。これは無理だという印象はさらに強まり、さりとてもうできることも思いつかず、あっという間に当日を迎えた。

隣室で妻と子供たちが番組の方を観ていて、おれも番組が始まってからしばらくはそちらにいた。そろそろ始まりますというところで、ひとりダイニングに移ってテーブルでスマホを握った。「緊張しますね」とか、「頑張りましょう」とか、そういうチャットをした。
1回戦は好調だった。たしか1問目で押し負けたが、次からはどんどん点けることができた。左端近くまで行ったのではないだろうか。残り4問ぐらいで抜けを確信した。とにかく緊張もあって typo が怖いので、最後の問題はわかったけど押さなかった。100 点で2位。ただ、ボーダーの 60 点で7人並んで、なんと通過者が 19 人になった。
2回戦。ここも1問目が押せなかったが、2問目が「スリッポン」。最近どうぶつの森やってるのですっと出てきた(デフォルトの靴が「スリッポン」なのです)。これが意外にも 1st で、ふたりしか答えた人がいなかったので一気に首位に並べた。これでちょっと気が楽になったと思う。残り4問のところでまた抜けを意識したが、そこから後の問題は全然わからなかった。でも多分抜けられると思って全部押さなかった。結果、70 点の4位タイでボーダーぎりぎりの抜け。スリッポンが 1st じゃなければ落ちていたことになる。ついていた。
# ところでここでニコ生の方に「高潮のは少数正解が素晴らしい」みたいなコメントくださった方、ありがとうございました。番組中唯一の名指しのコメントでした。実際スリッポンともう一問「窒素」(3人ぐらいだったかな)があって、それが地味に効いて抜けているのです。
決勝に残ったのは7人。「YONEY」氏や「ROUVIS」氏のようなおれですら知っている人たちはやっぱり残っている。そして1×の部屋を立てていた「まさヤング」さんも。とはいえ相手を意識してなにかできるゲームではないので、自分の取れる問題を取るしかない。
一度部屋が立ってから、始まる前に接続が切れた。「接続が切れました」と「対戦可能なルームが見つかりません」が出たので、たぶん部屋ごと落ちたのだろうと思った。果たして少し待ったら再度招待が来た。部屋名が「Aランク」になっていて、運営さんも慌ててるなというのが伝わってきた。もう一度入ると、ほどなく試合が始まった。
1問目、「ポーシャ、アントーニオ、シャイロック……」という名前が見えて、押す。「ヴェニスの商人」。1回戦の「ヴァイオリン」の時にはパネルは「バイオリン」だったのに、今回は「ヴェニス」だったので統一してくれよと思いながら押した。30pts でトップに立つ。2、3問目は押せずまくられたが、4問目に「第1話『のこされ島』から始まる全26話……」みたいなのが見えて押す。こないだ再放送が始まって、録画した奴を観たばかりだったのだ。「未来少年コナン」。これでまたトップに立つ。その後も「院政」「M」と謎に 1st を取りまくって先頭を守る。まじかよ。しかしわからない難問が続いたところでまさヤングさんに並ばれる。120-120。13 問目、なにやら薬草の名前が並び、漬け込んだ酒がどうとかこうとか。これはあれでしょ、「養命酒」。これがなんとまた 1st で、再び単独でトップに立つ。14 問目、「トレーディングカードゲームで、最初に配られた手札が悪かったときに……」おい差し込みかよ、と思うような問題だったが早々と押されてしまい、ゆっくり待って押す。どう考えても「マリガン」。さあ、あと2問。逃げ切れるか。15 問目は普通に押せず、追い上げてきた YONEY さんに取られて、これで 160-140。並んだら先にリードしていた方が勝ちというルールがあるから、最後の問題は 10pts 取れれば勝ち確定になる、つまり急いで押す必要はまったくない。と考えられる程度にはちゃんと頭が回っていた。16 問目、「モクレンなどの仲間の園芸種でピンクの花を咲かせる……」まったくわからなかった。覚悟を決めて手を放す。YONEY さんが押して、……×が点いた。

というわけで優勝した。さすがに優勝は予想外であったが、嬉しいものである。思わず「やったー」と叫んでしまった。隣室から妻と子供たちが出てきて、口々におめでとうと言ってくれた。優勝賞品はアマゾンギフト券3000円で、参加費も取らないのに賞品が出るのは太っ腹であるなと思う。どうもありがとうございます。

LOCK OUT! はスタジオでやっているときは中々応募するきっかけがなく、一度も応募したことはなかったのだが、今回みんはやでやるということで気楽に応募することができた。遠方の人も含めて、オンラインならではのハードルの低さというのは明らかにあるので、これは今後も続けていってもらえたらいいなと思う。
この「in みんはや」版もよくできたルールで、正直なところ大いに番狂わせが起こり得るルールだ。そこが本当に面白いし、チャレンジしがいがあるということにつながっていると思う。というわけでみなさん是非挑戦されるとよいです。みんはやで普段おれとよく当たるような人だったらだいたいチャンスあるんじゃないですかね。これは本気でそう思います。
今後は「チャンピオン大会に出場する権利を賭けた大会」があるみたいなので、またこういうガチの試合に出られることになる。それは嬉しいしちょっと楽しみでもある。ということで、またそのときにでも。

そういえば、結果と関係あるかどうかわからないが、この大会中ずっと音を切っていた。普段からみんはやは音を出さずに遊んでいてそのままにしてしまったのだが、みんなが押す音が続けて鳴ると慌てるので、マイペースで答えるためにはいいのかもしれない。