黄昏通信社跡地処分推進室

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映画ゆるキャン△

ゆるキャン△観ようということになり、映画館へ。我らが新百合ヶ丘イオンシネマである。行ってみるといきなり河了貂のポップコーンバケットがあって笑う。その発想はなかったわ。妻は大盛り上がりしていたが結局買わず。普通のポップコーンとコカコーラゼロを買って、いざ劇場へ。チラシでは『ぼくらのよあけ』があったのが気になった。あと『すずめの戸締まり』は今年11月らしい。新海誠コンスタントだよなあ。さておきゆるキャン△。リンたちの卒業記念キャンプの短いシーンが冒頭に入って、これからもこうやって集まれるといいよなー、という千明のセリフがあってから、舞台は現在へ。ちょっとはっきりしないんだけど社会人になってから数年後のようで(その間に大学生の時期があるのかどうかも不明、だけどあおいが教師になってるので入ってると考える方が妥当か。だとするとみんな25歳ぐらい?)、みんなそれぞれに社会人生活を送っている。住むところもバラバラ、仕事もそれぞれにあり休日も合わず、ああは言っていたけれど実際集まるのは難しくて、一緒にキャンプにも行けてない。リンは名古屋の小さな出版社で雑誌の編集者をやっているが、忙しく日々を過ごす中自分の企画はなかなか通せず、休日のツーリングが心の支えになっている。そんなある日突然千明から「今名古屋に来ている」というメッセージが来る。飲み屋で話を聞くに、千明は東京のイベント会社を辞めて地元に戻り山梨県庁の観光関係の仕事をしているという。リンは千明にタクシーで山梨まで連れていかれ、千明が再開発の計画を任されている土地を見せられて「キャンプ場にでもすれば」と何気なく口にする。それを真に受けた千明がキャンプ場整備計画を立ち上げ、なでしこ、あおい、恵那にも声をかける……というのが序盤のプロット。ちなみになでしこは東京都下でアウトドアショップの店員、恵那は横浜でペットのトリマー?として働いている。みんなわりとそれっぽいところに収まっているのが面白い。
この後はみんなで力を合わせてキャンプ場を整備する、という展開になるのだけど、ここからは少し浮足立った描写も散見される。なかなかこうは行かないのではないかな、と思うところはいくつかあった。がまあそこに引っかかってもしょうがないし、省かれた描写もあるのだろうと考えてもいいし、なんにしてもかつて趣味を同じくして多くの時間を共に過ごした仲間たちと力を合わせて形の残るものを作るっていう展開は熱くなるよね。途中の障害と、それを乗り越えるさまもよくて、なかなかよかった。
原作には全くない展開らしく(まあまだ連載続いててそっちでは高校生なんだから当たり前ではある)、その意味では公式二次創作的な作品だが、各キャラクターの解像度はアニメ二期とドラマを見た自分には充分に納得のいくもので、こういう世界線は充分ありだなと思った。それにしても原作の未来を描いてしまうというのは思いきっているが、おそらくまだしばらくは原作では高校生活が描かれるのだろうし、さらに大学生活を描くところまで続いたとして、そこで本作の設定と矛盾なりコンフリクトなりが出てきたところでそれは問題にならないだろう。
ということでなかなか楽しい作品でした。満足満足。
土用の丑の日……の次の日ということで、帰ってからもりもりウナギ食べる。いやーウナギは特別だよねほんとうに。おいしかった。