黄昏通信社跡地処分推進室

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粉瘤

少し前から右肩にできものみたいなのができていた。半年ほど前からは見てわかるぐらいふくらんでいて、痛みなどは全くなく、触るとむにむにとやわらかい。本当に主観的には全然無害なのだが、少しずつ少しずつ大きくなっている。先日山麓に行った時に(たしかプールで)父に聞いてみたところ、たぶんアテローム――すなわち粉瘤だろうとのことだった。言われてみると真ん中にへそがある。粉瘤は毛穴が詰まるかなにかして外皮の内側に分泌物がたまっていってしまう現象なので、かならず原因になった毛穴があるのだ。

でまあ痛くもなんともないならほっといてもいいんじゃない、ということだったのだが、調べてみると基本的には手術適用で、根治するには手術しかないらしい。手術には大きく分けて、普通に切開して粉瘤をそのまままるっと取り出す切除法と、ポンチみたいなので穴を開けてそこから内容物を全部外に出し、残った袋部分をポンチの穴から外に引っ張り出すくりぬき法とのふた通りあるらしい。くりぬき法だと穴は小さいが術式は一般に難しく、炎症を起こしたことがある場合は癒着するので袋を取り出すことがかなり困難になるようだ。切除法は手術時間が長くなるのと、傷は大きくなるらしいが、適用範囲は広いためこちらの方が全体的には手堅い方法ということになりそう。

つい出来心で動画サイトで「アテローム 手術」と検索してしまったのだが、これがなかなか面白く、腕自慢のクリニックが実際の手術例を動画で挙げているものが散見される。現代というかんじだ。それでくりぬき法の様子も見られるのだけど、ポンチで穴を開けて内容物を絞り出すところがまあすごくて、粉瘤の内容物がにゅるにゅるどばどば出てくる。膿んではいないのでそこまでの汚物感はないものの、さりとて日常の垢とか老廃物とかいうものとはかなりかけ離れていて、こんなものがおれの右肩にも溜まっているのかと思うといささかむずむずする。

炎症を起こす前に手術した方がいいのは間違いないようで、そのうちやるべきかとは思うのだが、逆に具体的な締め切りもないので踏ん切りがつきづらくもある。どうしたもんかな。そのうちまた書きます。