黄昏通信社跡地処分推進室

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学芸会

娘の学芸会であった。演目は『魔法を捨てたマジョリン』。おそらく小学校学芸会のド定番と思われ、なにを隠そうおれも小学生のころやったことがある。まあおれは音楽隊の「鉄琴2」だったのだが。調べてみるとオリジナルは劇団四季で、初演は1982年とのこと。ということはおれがやったときはけっこう新しい芝居だったのだ。商業演劇が教育の場に「下りてくる」までにはそれなりに時間がかかるもんかと勝手に思っていたが、意外に早い。まあ、小学生がなんぼ演じたところで芝居の価値が毀損されるものでもなく(ネタバレとかも問題にならんだろうし)、むしろ使ってくれるならじゃんじゃん使ってください!みたいな感じなのかもしれんなあ。
娘はマジョリンをやりたいと立候補して(これはえらいと思う、おれは主役に立候補する子じゃなかったので)、二度のオーディションに挑んだが残念ながら選ばれず、しかし与えられた旅の家族の子供役で頑張っていた。学校の音読の宿題でも当日が近づくにつれて台本とか歌とかが入ってきて、我が家でも期待が高まっていた。これはなかなか面白いアイデアだと思う(普段は国語の教科書がメイン)。
で、当日。みんななかなか上手で、努力してきたのだなというのが伝わってくる。特に歌が上手いのにはふつうに感心した。主役級のキャラはソロで歌うところもそこそこあるんだけど、みんなうまいんだよね。頑張って練習したんだろうし、堂々と歌っていてよかった。娘の出番は後半だったが、科白こそ多くないもののストーリー的にそこそこ意味のあるポジションで、立ち位置も真ん中付近で、衣装もひとりショートパンツだったりしたのでけっこう目立っていた。科白も歌もしっかり出ていたし大変よかった。そしてこの芝居、楽曲がいいんだよね。おれは35年ぶりだったけど何曲か憶えてたし、また聞けてうれしかった。
まあそんなわけでいいもの見たなーと。残念ながら自分の子供の学年しか見られなかったけど、それでも妻とふたりで見られたのはよかった。これで小学校の学芸会を見るのは最後になる。なんだかあっという間だったなあ。