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いろは第3回

ひさびさのオフラインクイズ。山上大喜氏が主催する「いろは」第3回に参加した。この大会、特記すべきはシステムで、Hayaoshiというウェブアプリを用いて四人一組で対戦する。参加者は256人で、それをABふたつのセットに分け、同時に32組ずつAB交互に対戦を行う。1ラウンドは7〇3×の30問限定で、上位二人が勝ち、下位二人は負けとなる。以下、スイスドローで延々と四人対戦を行う。5ラウンド行ったのち、4勝以上が決勝シングルエリミ(3ラウンド)に進み、3勝以下はB決勝(2ラウンド、シングルエリミ)を行う。つまり、四人という少人数で30問の7〇3×に最低6ラウンド参加できるというわけ。コストパフォーマンスだけで物事をはかるのは貧しいが、さりとてペーパークイズで敗退したら早押しボタンにもつけずあとは敗者復活しかない、というシステムの大会に一日費やすのはしんどすぎるな……という思いも正直ある。それにスイスドローは運がよければ強い人といきなり対戦できることもあるし、ラウンドが進むほど実力が近い人と対戦できるようになるので最後まで楽しめる。せっかく休日に参加するならこういうシステムの大会がよい、と思う次第。
……そのぶん運営は本当に大変そうで、まずPCを32台用意して(これは参加者から借りるシステムになっていた。PCを持参すると優先参加権が得られて参加費が無料になる)、それを電源につなぎ、イヤホンのタコ足を準備して、最初のラウンドの前には各卓にHayaoshiの使い方をレクチャーして、というのを粛々と進めなければならない。PCやゲームパッドのトラブルはどうしても起きる。ラウンドによってはかなり始まるまでに時間がかかったところもあった。それでも大過なく、会場の時間にゆうゆう余裕を持って終えることができていたから大したもの。
肝心の自分の成績だが、まあぱっとしなかった。ラウンド1でいきなり出だしから二連答できたまではよかったものの、そこから完全に手が縮こまってしまう。このところ出たクイズ大会でだいたい同じようなことをしているんだよな。迷ってスルーした問題が正解で、押しに行った問題は押し負ける。そうこうしているうちに苦しくなって、あやふやな問題に手を出して×をつける。迷ってスルーだった問題が全部正解だったかというともちろんそんなことはないのだが、おそらく半分以上は正解できていて、そしてたぶんそこがまさにおれの強みなのだ。だから2×まではスルーを積極的に拾いに行って(逆に早押しで焦る必要はない)、そのうち6割を取りに行かなければいけないのだと思う。ラウンド別でいうと負→勝→負→負→勝で2-3。B決勝は初戦で前半出遅れながら後半猛然と○を積んで5-0で暫定2位まで行ったけど最後の問題で5-1の人に正解を出されて負け。とはいえここはいい勝負ができてよかった。
このシステムの弱点は基本的には観戦ができないこと(イヤホンで問題を聞くのでギャラリーにはなにも聞こえない)だが、空き番も審判の仕事があったりごはん食べたりでそんなに暇な時間もなく、さしたる瑕疵にはなっていないかと思う。
最後は会場最前のテーブルで四人による決勝戦が行われ、そこだけはイヤホンなしで残り全員で観戦。さすがにここまで勝ち残った強者、鋭い押しが飛び交っていたが、ここでもスルーの問題はちょいちょいわかったので、まるっきり問題が合ってないことはない……と思うのだけど、まあこういうのでかい大会でもまあまああるあるなんだよね。優勝はjso氏でした。まじで強い。
楽しい大会だったので、第4回にはまた都合が合えばお邪魔できればと思っている。このシステムのクイズ大会はほかに「Megalomania Tokyo」があって(そちらが元祖、と理解している)、そちらもタイミングが合えば出てみたいかな。