職場の壁紙にしてる画像に、昔自分で撮った飛行船の写真が一枚だけある。デジカメを持って現場に行ったときに、たまたま飛行船が飛んでいたのでシャッターを切ったものだ。けっこう遠かったし単なるコンデジなのでしょぼい写真もいいところなのだが、それでも船体の形、下部のゴンドラ、前部の左右と最後尾についたスクリューなどがわかる程度の解像度はある。そして、いまにしてみれば少しだけ貴重な写真なのだ。撮影は2007年6月。日本飛行船株式会社がツェッペリンNT号を所持していたのが2005年～2010年だから、おそらくそれだろう。不思議なのは船体にほとんど何も書かれていないことで、飛行船なんてほとんど常に広告をつけて飛ばしてるもんだと思ってたのでこれは意外だった。スポンサーがつかなかったりしてたんだろうか。日本飛行船社は資金繰りが苦しく、2010年春には起死回生の策で東京遊覧飛行を開始しているが同年夏には破綻している。今となってみれば一度乗ってみればよかったと思うが、乗船料は一回六万円とかだったらしく、当時知っていたとしてもそこまで思いきれなかったな……。
