黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック 2005-2006 (17)

東京と京都がスタート。同時に中央場所でも 500 万下が開始。
今更ながら、前週の分完成しました。なかなか押され気味でしんどいですが、なんとか今週で追いつきたい所存。

500万下

東京10-08-9R(D14) プラタナス賞:ユーワハリケーン(牡・父 Mt. Livermore/母 Two Punch Lil)
未勝利に続いて連勝でこれで4戦2勝2着2回だが初登場なことは初登場。
内から気合いをつけてハナに立つと、速いペースで逃げ少しずつ後続との差を広げる。直線入口ではすでにセーフティリードだったが、そこからさらに突き放してレコード勝ち。2着に 1.9 秒の差をつけた。スピードが違い過ぎる、非常に強い勝ち方だった。
Mt. Livermore × Two Punch × Secretariat 。ダート向きのスプリンターで一本気っぽく、スピードは豊かだが成長力はあまり期待できない。半兄のアンクルリーサム(父 Exploit)も現役で中央3勝とかなり走っていて、やはりダートの短距離を得意としている。当然上でもやれるし、スピード任せにダートの2歳重賞でも取れるんじゃないだろうか。今回馬体が減っていたのは気がかり。3歳までは楽しめそう。
京都10-09-9R(T14) りんどう賞:クリノスペシャル(牝・父スペシャルウィーク/母ペパーミントグラス)
こちらも未勝利に続いて連勝で、やはり4戦2勝。もちろん初登場。
抑えて中団の後方から。比較的速いペースだったが前がかりになり、みんな早目に仕掛ける形。その中で直線まで待って追い出すと、外から先に抜けた2着馬と併せてよく伸び、最後はちょっと交わす。展開には恵まれたが時計は水準級で、力強さも見せた。
スペシャルウィーク×ヘクタープロテクター×ダイアトム。その上の代がチャイナロックなので、結構代々底力のある種牡馬を重ねてきて間にヘクターが入ってるってとこですかね。母の半姉にルイジアナピット(父ヴァリィフォージュ、中央6勝/牝馬東京タイムズ杯(G3)、阪神牝馬特別(G3))、半兄にダイカリュウセイ(父プルラリズム、中央2勝/新潟3歳ステークス(G3))などが居て、歳の近い近親もそこそこ走っているなかなか活力のある牝系。芝の中距離に本領はあろうところで、決め手には乏しいがそれなりに底力はある。距離短縮で使われているのが少し気になる。中距離で見たい。上でもそれなり。

新馬

東京10-08-5R(T14):アポロノサトリ(牡・父 Cozzene/母 Mississippi Queen
内から仕掛けてハナへ。そこからはスローに落として、3ハロンで仕掛ける。11秒台のラップを3つ並べて逃げ切り。時計はそこそこだが、展開には少し恵まれたか。
Cozzene × Dixieland Band × Fappiano 。母は G3 で2着があり、祖母の孫(この馬のいとこ)にはエンドアピール(父エンドスウィープ、中央4勝)が居る。ディクシーランドバンドはつかみづらいところがあるが、ファピアノと共にスピードを底支えしてくれるんじゃないだろうか。これだけメジャーな種牡馬がかかってるのに5代までクロスがないのは逆に面白い。芝のマイル以下で。上でもやれそう。下手にためるよりスピード任せの競馬の方が通じそうだが、さて。
東京10-09-4R(T16/filly):ユノブラッキー(牝・父サンデーサイレンス/母マチカネハツシマダ)
スタートが悪く後方から。かなりべたっとした平均ペースだったが、直線に向いて大外にぶん回すとそこからよく伸びて、内に切れ込みながらまとめて交わし去る。荒っぽいレースだが、いい脚を長く使っていて悪くない。時計も水準程度ではある。
サンデーサイレンス× Private Account × Danzig 。母のマチカネハツシマダは短距離ばかりで中央3勝。中距離まではこなしてもおかしくないものの、母似という話でもありマイル以下がベストか。上でもそれなりにやれそう。好位でもレースはできそうに思う。
東京10-09-5R(T18):ジャリスコライト(牡・父ファンタスティックライト/母 Chancey Squaw)
スタートはあまりよくなく、5番手の内に入れてじっくり追走。頭数も少なくどスローになるが、慌てず直線外に持ち出して追い出すと、速い上がりをしっかり伸びて差し切った。流石にペースがペースだけだけに時計は平凡だが、それでもこの上がりなら問題なさそう。センスのいい勝ち方だった。
ファンタスティックライト× Chief's Crown × Alleged 。半兄にアグネスデジタル(父 Crafty Prospector、中央7勝地方4勝海外1勝/うち GI 6勝)、シェルゲーム(父 Swain、中央3勝・現役)が居る凄いお母さん。三代母は Runaway Bride 、というまあなんだこりゃ、みたいな牝系。高いポテンシャルが上手く伝わっていればとんでもないことになるが、字面だけ見ていると芝の中長距離向きでスタミナと底力は充分だが明らかに決め手が足りない印象ではある。それでいてこのレースだから、当然上でも勝ち負けだろう。徐々に距離を伸ばして、じっくり育てて欲しい。
京都10-08-5R(T14):ロジック(牡・父アグネスタキオン/母エイプリルドラマ)
互角のスタートだが行かずに先行馬を見る5番手の位置。スローペースになった上にやや離されてしまうが、直線で慌てず外に持ち出すとよく伸び、先行馬を寄せ付けずにゴール。中々センスはいいが、時計と上がりは平凡で勝ち方としては強調できない。
アグネスタキオン×サクラユタカオー×シンザン。その上はトサミドリ、というなんだか執念を感じる配合。きょうだいは中央1勝馬が居る程度だが、母は中央で4勝しているし、従兄にジャストアヒーロー(父アウザール、中央6勝)なども居る悪くない牝系。あ、すいません、アウザールって書きたかっただけです。ともあれ上ではきついか。
京都10-09-5R(D14):フォルテピアノ(牝・父フレンチデピュティ/母キョウエイフォルテ
仕掛けてハナへ。うまくハナに立つと平均よりやや速め程度のペースに落とし、余力を持って直線へ。後続に迫られてもむしろ突き放した。時計や上がりは平凡で、それほど強調できない。
フレンチデピュティ×ノーザンテースト× Crafty Prospector 。母は中央6勝で、母の全兄にはビッグショウリ(中央7勝地方3勝/マイラーズカップ(G2)ほか)、母の半弟にはビッグテースト(中央平地1勝障害5勝/中山グランドジャンプ(JG1)ほか)などが居るのを筆頭におじおば従兄弟に活躍馬多数。Northern Dancer が4×3。芝にしてもダートにしても軽い馬場の 1400m がぴったり来る血統。上ではきついか。
京都10-09-6R(T18):オースミタキオン(牡・父アグネスタキオン/母サムソンレッド)
出遅れて6番手から。例によってどスローになり3ハロンのレースになるが、四角手前から外目を進出して最後はびっしり追い比べになるがなんとかしのぎ切る。時計はもちろん上がりも比較的平凡だが、とりあえず根性は見せた。
アグネスタキオン× Caerleon × Lyphard 。母のサムソンレッドは芝の短距離ばかりで中央4勝。Northern Dancer が4・4(母方)になる。字面だけ見れば芝の中距離向きになるので、スプリンターの母も素直に字面の能力を伝えたとみるべきか。上ではきつそう。